ときメモ一作目の良さは朴訥なところだろうな。 当時からして絵は古かったらしい。でも、それがいわば当時のオタク臭さというか 当時の美少女感という枠にハマらずに、普遍的なムードを残せた要因じゃないかと。 うん、逆に普遍的だと思うね、やっぱ。当時は古いとされたんだろうが、俺なんかからすると ある種、ジブリ的な朴訥さっていうんですか、それが印象として残るワケだよ。 だから90年代の他の美少女ゲームとかって、それこそときメモ2以降でも、時代感じるしね。 時代感じる=悪いってことでなくて、まあクセがないってことで・・・。 そういう絵柄の朴訥さに引っ張られたのか、全体えぐみが薄く、でも変に飛んでるとこもあって つかみどころのない独特の雰囲気が残った。キャラクターもそうだけど、カルトに近いんだよなときメモはな。 まともなのは詩織と好雄とぐらいであと全員キチガイみたいなところあるし・・・、ロボット出たり、ゲームできたり・・・ ギャグすれすれに明るさ100%な主題歌、伝説の木というそもそもの設定、すげータイトル、とか。 それが正統派になったってのは、つかみどころがないといいつつ、えぐみの薄さが幅広い層にアピールできて 飛んでるところが当時徐々にオタク的な要素、飛び方に抵抗なくなってきた世代にもウケてという 時代にあった内容だったからなんすねー。

あとそういう正統派なムードゆえ女性ファンが多かったのも特徴。 絵柄や演出の朴訥さも込みで、アイドルのよーに接して見れるんだと。 今はわからんけど、80年代の美少女アイドルブームって男はもちろんだけど女も五分に存在してて 安心感とかドキドキとか、何より理想像だとか端的にカワイイとか、ちょうどいい虚構があったワケだ。 そのアイドル的虚構で言えば、ドラマがほぼなく深層に迫ることはなく、またテキスト面でもそこまでしゃべらないので キャラクター像を深く解する機会がない。つまりキャラクターの完成されてない部分をプレイヤーが自分で補っていくという まさしくアイドルへの姿勢としては完璧だったと。決してキャラクター性がないってワケじゃなくてさ、ちょうどいいっていう。 キャラクターもぶっ飛んでる癖して品がいいし。二次創作も流行ったしね。

最後に言えば、入りこみやすさだな。書いてきた絵柄の部分、キャラクター性の部分はもちろん 売れたんでCDにラジオドラマにアニメに色々手を広げたときめもだけど 企画にしろ声優にしろギンギンとかギラギラっていう下品なイメージなく、 ちゃんと分別のある大人の遊びだっていうのがあって、落ち着いてるんだと。 うん第一線級の作品ながらも、ハメ外してないから内輪のノリってのが薄くて、入り込みやすいんだな。 声優もほとんど30歳前後で、野心に飢えたようなやつとかいなくて、芸能人というよりOLみたいなさ で元気なやつでも小野坂とか菅原とか中友子とか中の上みたいなのしかいないし・・・朴訥なんだよなー。 これが最後だと思うんだよな、アニメオタク、またはアニメファンでない声優が集った美少女ゲームという意味では。 明確にアニメ好きって意味じゃ津野田、栗原ぐらいで、あとは単に声優でいきたい、ってのと流れ着いたって人だけだろうし。 そういうある意味普通の人たちが集ってるから、いわゆるオタク臭さとかがない、もしくは軽減されてるのかもしれない。 21世紀以降、オタクだけだからね、製作も役者も。




OVAはよかったよな。俺GBとキャラソンぐらいしかイメージないころに見たもんだから エキサイトしたよ。ただときメモ的なノリでいえば後半の方がよくやれてたよな。主題歌も変わって 前編の不自由な感覚から突破して羽ばたいたって感じだ。ゲームのラフな感じに近づいてたし。 でも前編の手探り、慎重さもいいよな。ときメモというイメージのデカさがよく伝わってくるんで・・・。 うん、もっときはOVAバージョンのがベストだけど絵のはじけなさと演出の渋さが、何を怖がってんだって感じで、敬意が伝わるね。 後編はこのままじゃしょうがない、もっと気楽にやるべってのがあって、だから前編と後編は緊張と緩和じゃないけど、 二本立ての理想的な形、つまり前編の失敗を後編で取り返したってことで (原作ありきの)作品の評価回収としてはよくやった方じゃないですか。 ただこれはビデオで、かつ二本だけだから許されただけなんで、これをTVで26話やってついぞ手探り状態のまま終わったのがサクラ大戦だったワケでね。 製作陣はときメモを特に知らずに作ったらしいけど、理解度で言えば出崎統がCLANNADのプレイビデオ見た程度だろうと。 うん、プレイビデオは見たんだろうと。全く知らんではできないしね。でもブラフだったかもしれん。 もしやファンだったとしても、それを知られては素直に楽しんでもらえないという意識があるんじゃないか。 あれなんだよ、大体脚本とか監督ってのは原作をいじりたかったりするんで、よく知ってますと公言していじるより 初めて知りましたっていう態度を取った方が、ある程度いじっても、ファンの二次創作でなく、プロの脚色として許されるってのがあるのかもしれない。

それはおいといて、やはり青春ということで片桐と清川と菅原がかなり活躍してるのがザ・アニメって感じだよな。 青春アニメ=恋と部活、夢みたいなさ。清川と菅原が詩織とコアラの対になってる。 反面、朝日奈と古式の出番が少なかったのは残念。 二人はそれなりにトんでるけど紐尾さんとか鏡に比べたら地味で、だから動かしにくかったのかな。 まあ朝日奈も要所要所でイキイキしてたけどサー、詩織と帰る一番の見どころシーンは真面目なトーンで、かつ雨だったからか 朝日奈の持ってるデタラメ感が薄くなってて、ちょっとくだけた学友レベルになってんだよな。 陰性とまではいわないけど、もっとテキトーにさ。 せめて好雄が屋上で紐尾さんと一緒にいるシーンみたいな明るさがあればね。そうそう、あのシーンで乱入してもよかった。 好雄、紐尾、朝日奈、これはすごいぜ。まあ何を言っても古式ゆかりは本当死んでるね、出番が、存在。こいつは何なんだという 謎がついに解けなかったんだろう、何考えてるかわかんねえと。せめてドラマCDみたいに朝日奈と漫才コンビでずーっと押してれば もっとなんとかなったかも? あ、詩織、伊集院、如月、鏡の大人っぽい4人が並んでるのはよかったよ。 そういえばな、俺が小学生のころに多分ときメモYOUTUBEで見てんだよな、意識してじゃなくて。 詩織と伊集院が教室並んでるシーンに見覚えあったんだよな、空気感がいいんだ。


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