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ガラッ
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遺伝子については俺に任せてくれ
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あ岸田じゃん
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遅かったな何してたの
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いやカンニングばれてめっちゃ怒られてた
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バーカ笑
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出来もせんことするから
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いやこれには勇気と才能が必要なんだが 決して不可能ではない
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でもばれたんだろ
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うん
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また留年ですか笑
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いやもう退学だって
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・・・
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ところで岸田 遺伝子について含蓄あるということだが
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ああ 俺も人類の本質について考えていたんだ そうすると必然的に遺伝子に辿りついたということなんだ
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教えてくれ
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いいだろう まず人間という存在は遺伝子の入れ物にすぎない
だから人間の持っているあらゆる特性はただ遺伝子の特徴を伝え、反応を知らせ、存在感を示すものに過ぎない。
つまり遺伝子は人間のコアだ
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早速飛ばしてんな
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めまいがしそうだぜ
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具体的にはどんな
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喜怒哀楽という感情は遺伝子の反応そのものだ。
自己の遺伝子にとって合うか合わないかを教えてくれる。
そいつの持ってる個性や能力もまた遺伝子の特徴を伝えるものだ。
そして性格、いわば目立ちたがり屋なのか普通なのか控えめなのか、それは遺伝子の存在感を示している。
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確かにそう言えんこともない
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感情とか性格が何故存在するかと言えば確かにそういう理屈になるかもな
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そして遺伝子の役目とは、自己の遺伝子で他の遺伝子と刺激しあい、 結果として人間を動かすこと。それ以上でもそれ以下でもない。
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なんだそりゃ
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そもそも遺伝子というのは一つだけでは存在し得ない。異なる遺伝子があって初めて成立する。
何故なら遺伝子は相互作用するように作られてるから。
言うなれば異なる遺伝子が存在し合うだけで必ず反応が起こるようになってる。
それは直接的にでも間接的にでも・・・風が吹けば桶屋が儲かるというレベルで。
言い換えれば、遺伝子があるから人間は動く。遺伝子がなければ動かない。
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何でよ
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それは分からん そういう仕組み・設定になっているとしか言えない。
俺が言えるのは遺伝子はゲームに必要な因子だということ。
遺伝子がなければ何も動かず、反応もなく、進化・変化もない。
遺伝子は俺たちを動かすためのキーなんだ。
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なるほどね じゃあ遺伝子どうこうにとって子孫繁栄とかはどうでもいいと
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どうでもいいとかじゃなくてあくまで遺伝子を振りまく要素の一つに過ぎないんだ。
遺伝子を振りまく事自体が目的だから。
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なるほど
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つまり遺伝子は人間が生きる上での動力であり かつ人間の目的そのものだったと
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そう そして大事なのはさ、あくまで自己の遺伝子を振りまくことが目的なんで 結果はどうでもいいんだよ。
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?
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つまり振りまいた時点で遺伝子は充足する。 ある意味、その充足こそ目的と言える。
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詳しく教えてよ
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例えば誰かが他者に何かを教えたとして、それで教えた当人は満足するわけさ でその教えられた側がどうなるかはどうでもいい。教えたという事実が重要だから。
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うんそれからそれから
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人間の特性=遺伝子の特徴を示すって言ったけど、 面白いのは、「遺伝子の振りまき=充足」と自己肯定感はイコールなんだよね。
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?
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他者に何かを教えたということは、 自分の遺伝子が他者にその価値を認められたってこと
、そして影響を与えたということ。それがつまり遺伝子の充足に繋がり、 肉体的には自己肯定、自己満足にイコールするわけ。
でその自己肯定がそのまま生の希望・肯定に繋がる。で人類はこれまで生き続けてきたと。
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なるほど快感原則か 面白い仕組みだな
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やっぱ射精と同じで人間は快楽で動いてんだな
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そらやっぱ目的だからさ人間の 子孫繁栄も肉体的には一つの目的ではあるんだろうし
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遺伝子が人間のコアならば、人間の求めていることーー例えば役割化から解放されたいとか も遺伝子発信ということか
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そうだろうね 役割を担っては遺伝子の純粋性が薄れるから
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なるほど それは面白い