ノストラダムスも改宗! 時は世紀末、神のご加護で正統派の恋を語る義賊が誕生した!!
怪盗セイントテール
              原作 立川恵     

怪盗セイントテール



「な、か、よしー」で1994年から96年まで連載された立川恵の同名漫画が原作。 言いたい事。ただ「素晴らしいな・・・」というンですね。 どこか神聖な風の聖華町、ミッション系スクールはともかく親友がシスター志望。 セイントテールの抜群のデザイン。下位層は一切出ない、育ちのよい上位層たちが織り成すドラマ そう「お洒落」を追求した漫画。   そして、ともかく個性豊かすぎるキャラクターたちが、その個性を全開にせずに 何かしら謎とフラストレーションと青春の残り香を脳裏に焼きつけ去っていく。   主役がカワイイというのもデカい。     マジックが得意だから市内を飛び回る怪盗になった中学生 市内の情報網を網羅するシスター志望の少女 天才中学生に捜査権を託す市長 市長の姪は催涙弾を持ち鋼鉄の扉を素手で破壊する・・・ そんな面々に囲まれた聖華町、毎日どこかで異次元が発生する。 何するのも自由という、まさしく漫画(2次元)の鏡を書き尽くす。   アニメの世界観・・・全体ノスタルジーあり、そうだ95年。何と今から23年前? エヴァンゲリオンという超異色作やってた時期の作品だが セイントテールは屈折のない「クソ真面目な」恋愛怪盗モノなのだ。 ここまでの要素がありながらクソ真面目と書いたのは、そう遊びの部分が少ないと言う事である。 同年の「セーラームーン」も情念ありの真面目作品だったが メインドラマ部に入らなければ基本、遊びまくりである。 敵との戦いにおいても個性豊かなメンバーと楽しいやりとりを繰りかえす。 しかしセイントテール。その個性豊かな学校生活とメンバーたちとのやりとりは 「基本」前半5分足らずで終わるのだ。 そして残りの約20分は主人公・芽美と親友・聖良、最後にアスカjr率いる警察しか出てこない。   これは普通アニメの、その対象層である少年少女に分かりやすいローテーションである・・・けども! 少々、いやかなり世界観を狭めているのである。おしい!のだ。 原作ではパパパッと短いながらも濃く、そして楽しい芽美とアスカとのやりとりも アニメではヒジョーに長ったらしい「もういいわい!」という・・・のだ!

脇キャラたる高宮、佐渡、涼子、恭子らの余りにも魅力的すぎるキャラクターが 後半部に来てものすごーく恋しくなる。 彼等がメインの回はヒジョーに楽しいのだが そのまた、ヒジョーに(メイン回というのが)少ないのである。 リナは登場から失敗の4話間以降、白鳥の話でも余り魅力的でなく 佐渡は文化祭と鏡、そこからは5話ぐらいのメイン。涼子恭子は38話のみメイン。 まあ占めて10話ちょっと。全43話の本作である。 ・・・という圧巻の脇キャラの出番の少なさである。




そして、この手のアニメは「1クール楽しく2クール暗い」みたいな構成が多いものの 本作もそうだった。 前半における羽丘芽美の暴れっぷりと、深森聖良のチグハグで薄情な楽しさ 高宮リナの催涙弾・・・ これが後半部には薄れる。 主役2人はただの狂言回しとなり、アスカも高宮もステレオタイプに じゃあ残る出番少ない佐渡、涼子、恭子が いよいよその個性を発揮し世界観を広げようと務めるが ・・・やはり出番の少なさ!世界観を守るには至らなかった。 本作で言いたい事はその後半・・・いや15話辺りから 高宮、佐渡、涼子、恭子が出ない話は非常にツマらないというか・・・寂しいんだ。 個性が薄れた芽美、聖良、アスカではノスタルジーと聖華町の港町感を引き出すに至らないのである。 恋愛事もステレオで、要所以外のパートでも少々のウンザリ。 (だって40話ぐらいまでずーっと進展のない痴話喧嘩なんだぜ!)

後半20分の芽美対アスカ、事件どうこうとか依頼主とか もーっと魅力的だったらば良かったんだろうが 犬とか中華とか白鳥とか木とかガンマンとかさあ、ウウーっ駄目だこコリャってのよ 水族館の話とか涼子恭子の話とか、ああいうのが前半部・・・とは言わず 全体に充実していれば良かったんだけど。 そして本作のイメージは、やはり3番目のエンディングなんだけど そのエンディングすらたったの5話しか使われなかった・・・という

ウーン フラストレーション! とはいえ、だからといって・・・いいつつも 「アニメ版はビミョー」という総括にはならないのである。 どうしようもない話は精々10話あるかないかだし 大体の、そのエピソードにも付随する5分弱の学校パートは雰囲気がある。 そう学校パートに95年とノスタルジーを見出す。

一番上で、個性豊かなキャラクターがその個性を全開にせず 少しばかりの謎と想像の余地を残しつつ去っていくと書いたが きっと学校パートの少なさがその魅力を創ったんだろうね。 その魅力・・・来週もまた見ようという・・・・ だからポジティブに受け止めなければいけないね。   そんな(ポジティブに受け止めるべき)欲求不満から来る (ポジティブな)飢餓感を埋めてくれるのが 「セガサターン」のゲーム(トミー!!)である。   キャラゲーを謳い全力で日常と学校生活と、そして個性豊かなキャラクターとの交流を 90%盛り込んだゲームでもって、ようやくセイントテールのフラストレーションは解消されたのである。 (だから買おうね、高宮とノイズな二人が大活躍するので) そのゲーム。何とアニメ放送終了年の冬、つまりは クリスマスに大々的に売り出す予定だったのが製作中のバグ祭りによって 翌年のクリスマスに待ちこし、ブームが過ぎ去っての販売。 しかしながら開発と販売が中止にならなかったのは 製作陣の、その「溜まり溜まったフラストレーションを解消しなければならぬ」といった 強力強靭な熱意と気狂いの賜物だろう。(「やって後悔」を選んだのだ) そうだセイントテールの寸止め的魅力にイカれたのは 何も一般ピーポーだけではなかったのだ。(業界的にもあったのじゃよ)   アニメ「怪盗セイントテール」は80点である。 しかし、そんなフラストレーションが心地よければ 君自身の中で・・・そうだ110点以上は間違いないのだ。 本作のバランスの良さ!キワキワ、奇跡的なバランス。 クソ真面目でもなく、マニアックにもならない、その丁度良さが 本作の大いなるセールスポイントなのであった。


 

セイントテールあれこれ



しゃれこうべ・・・ストーリー的な事を言えば作中明言はされてないものの 舞台は2年夏(9月)から2年春(3月)までの物語である。


前半はメインキャラが無茶苦茶ハチャメチャな個性の粒揃いだったが 徐々に大人しくなっていき、反比例するかのように 前半大人しかった脇キャラノイズと一応佐渡が後半を大暴れする。 だが説明した通り、彼等だけでは前半のハチャメチャ感を維持するには至らなかった。 アスカjrと考えよう ・・・・・・・・・・・

90年代のアイドル声優ブームの凄まじさ、その勢いは アニメ「怪盗セイントテール」にもエラく注ぎ(大いに)つぎ込まれているんだ。 特に女性キャスト!顔面偏差値が全員60以上という大べっぴん揃い。 レモンエンジェルの一番手、天才感ある子供から一気に妖艶?でナイスな女性に変身した桜井智。   今なお17歳でばりばり第一線の何でも屋(ここが重要なのダゾ)美女・井上喜久子。 実のところロリではなくこういう年相応?フツーの高校生ぐらい役のが カワイーの、カワイー・こおろぎさとみ。 デビュー間もない頃の岩男潤子、まさしく聡明美女。 キャリアウーマン美女な風だが実はトんでる永島由子。 エノケンの娘・榎本智恵子。キレイである。 というこれまでもこれからも例を見ない楽しい現場だったろうが 男性チームも悪くない(50後半はある)。 まだフサフサだった頃の正統派2枚目ボイス・岡野浩介 そして今では声優界のドンと化している熱血漢・森川智之。 井上和彦もまー、悪くない。 という事で全体華やかな現場であったでした。


座談会

  桜井智 最初に芽美チャンと出会った時は、本当に元気いっぱいの、ふつうの女の子という感じでした。 でも、お話が進むにつれ、彼女がどんどん大人になっていくのが、すごくよくわかるんです。 お話の方も、いよいよクライマックスを迎えますが、芽美がセイント・テールだという事に、アスカjrは気づくんでしょうか。 私としては、気づいてほしいような、欲しくないような複雑な気持ちです。 ミュージカルの方でも、一生懸命頑張りますので、これからもセイント・テールを応援してくださいね。




  岡野浩介 共演の皆さんが、温かいく見守って下さるお陰で、ぼくも毎回、楽しく演じさせてもらいました。 初めの頃のアスカjrは、羽丘と同じくらいの身長だったんですが、 回を追うごとに、段々大人っぽくなってきて、最近では本当にいい男になったなあ、って思います。 中学生の頃って、まさにこんな感じなんですよね。 内面的にも、羽丘にたいするウェイトが増えてきて、その辺りの恋心も、ずいぶん成長してきているみたいです。 どうか読者の皆さんも、ステキな恋をしてくださいね。




  井上喜久子

セイラちゃんというのが、芽衣美ちゃんと、本当に良いコンビですね、人の不幸を放っておけない女の子で、何とか、その人を救ってあげたいと願う、強い純粋さを持っているんです。 原作では、それにプラスして、ちょっと薄情な面もあったりするんですが、その感じを出すのが、なかなか難しかったですね。 でも、彼女みたいなステキな女の子と出会えて、わたしもうれしかったです、段々おとぼけも出てきて、そんなところもかわいくて好きでした。 いままで作品を応援してくれて、本当にありがとう。




  こおろぎさとみ

ルビィの声は、ハリネズミの気持ちになって演じました。 一応、女の子なんですが、あえて中性的な感じでやっています。 涼子の方は、可愛い顔としゃべり方のギャップを狙って、演じてみました。 でも、あの喋り方は、あまりマネしない方がいいかもしれませんね(笑) この作品は夢のある、本当に奥の深い物語だと思います。みなさんもこれを観て。どんどん夢を膨ふくらませてください。




  岩男潤子

恭子は、おしゃべりで流行好き、本当に女の子らしい子ですね。 実際の演技では、こおろぎさんとのコンビネーションがうまくいくよう、がんばりました、 落ち着きのある涼子ちゃんとは反対に、恋多き、せわしい女の子を心がけたんです。 わたし自身、中学生のころはおとなしいタイプだったので、恭子みたいな元気な子には、あこがれがあるんです。 みなさんの感想も、ぜひ聞かせてくださいね。




  永島由子

リナというのは、本当はすごく素直な女の子なんですね。 音響監督さんの方からは「できるだけイジワルな感じで演じてくれ。」っていわれましたけど。 でも、あの積極性こそ、彼女ならではの可愛らしさじゃないか、と思うんです。 セイント・テールというのは、本当に夢のある作品ですね。 素敵な恋愛話もあって、なんだか忘れかけていた、淡い恋心を思い出させてくれました。




  森川智之

役をいただいたときは、チョットとまどいましたが、スタッフの方々の大胆なキャスティングに応えるべく、がんばりました。 けど、佐渡みたいなやつって、必ずクラスに一人はいますよね。 自分はスターだ!なんて本気で思っちゃう奴、でも、最近ではそんな彼が、かわいく思えるようになりました。 個人的には、アスカjrの告白シーンが、横で聞いていても赤面モノでグーでしたね。


  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 全キャラクター言いたい事が山ほどあるんだけど、特に魅力的なのが 高宮リナ、そして涼子である。 高宮リナと涼子 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 一番完成度が高いのが18話。 一番ハチャメチャなのが30話。 学園系統で見逃がせないのが11話。 前半部が特に見逃せないのが39話。 その他上位3位が25話、32話、38話。

作画で言えば、原作に最も近かったのが41話の「強敵!?かわいい悪魔のワナ!」である。 作画監督は山本天志である。 VHS表紙はビミョーだが、本編に入ると上手くなる男である。     (艶はありませんが、素朴でいいのです) 「思い出のハーモニカを盗め!」 「強敵!エリート女刑事と対決」 「女子マラソン選手の靴を盗め」   このの3つはストーリー自体もおもしろいのに 作画もイイ、特にゲストの女性キャラ。(女刑事さんの妙な劇画タッチも楽しい) 門之園恵美、そしてメイン監督(ヨレーッ)阿部純子のカチッとした美少女像が素晴らしい。 カチッと締まっているのがミソ、フニャッじゃないのがイイ。   (阿部作画) そして本編最も個性暴れるのが第31話「正体がバレる!芽美危機一髪」作画監督・石野聡である。 放送当時から話題となっていた石野作画。 後にも本作と同じ雰囲気を持つ「東京ミュウミュウ」でトばしていた。 ある意味無個性だった、優等生な作画が多かった本編の中で 特に目を引いたその豪華なクオリティ・・・つまりは艶。テカテカ 冒頭の芽美と佐渡の出会い、そしてデートの駆け引き、最後にセイント聖良。 デートの駆け引き場面は作画のテンションと違い残念ながら、演出の方はいまひとつというか えらくチグハグな、味がある?万人受けはしないテンションだったね。 この3場面の通常から2、3段階色っぽく進化した作画はまさしく感動モンである・・・から 石野聡が作監を務めたのが、この一話だけというのは悲しい。(原画登場は最終回他いくつかあるんだけど) さて石野聡。後半のOPの作画監督も務めているが、あの作中一位二位を争う色気と可愛らしさで 視聴者をノックアウトした恭子と涼子の場面。あれは石野聡作画なのだ。 だが31話での涼子、恭子の出番は「一瞬」のみ。残念! こういう遊びって昔多かったよな。テカテカという個性。山下敏成がこみパに出張ったときのよーだ。


「オマケ」    (声優インタビューや芽美インタビューが強み)   (リアルタイムでセイントテールを見ていた人のサイトによると「もう一歩」確かに。 こういうところにもキワキワな個性が出る。だからといってデラックスな本書を買わない手はない)   (ゲームのみ登場 リナっぽい) アマゾンで買ったセル画 芽美   恭子   芽美 パパ   21話ゲスト みゆき   14話?の芽美(婚約される話ね)   背景と組み合わせ アマゾンに出品するセル、しないセルとかあるんですかね。 「何でコレが」って不思議なモノもありますしね。   (桜井さんが記念に貰ったセル 阿部原画)  

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