幸の薄い女 ボブカット的な、ともかくショートカットの女の子たちである。 まず最初がコレ。 「クレヨンしんちゃん カスカベボーイズ」の椿ちゃんである。戻るそのルックスというかビジュアルは劇場版「クレヨンしんちゃん」だけでなく TVシリーズに登場する女の子キャラの誰よりも超越した美少女である。
映画の世界に入り込んでしまったしんちゃんたちは、そこを牛耳るボス連中に痛めつけられる。 そんな彼等を助けてくれるのが椿ちゃんである。実はそこのボスの奴隷であり、靴も履かせてもらえない。
しんちゃんは椿に対し「一緒にカスカベに帰ろう」と言う。
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まあそこから何やかんやあって、実はその世界は「未完成に終わった映画の世界」だった事が分かり そこを牛耳るオッサンたちも映画の世界の住人だったのである。 椿ちゃんを守り彼等を倒し その世界から「終わり」の3文字を引き出したしんちゃんは「これで帰れるね 椿ちゃん」と椿を見つめ
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現実の世界に帰って来る。 そしてしんちゃんはすぐに椿の姿を探しにいくがどこにもいない。 そう、椿ちゃんは映画の世界の住人だったのである。 しんちゃんは落ち込み、映画の世界に戻りたいと叫ぶ。しかし、愛犬シロの声が聞こえるや否や 表情がパッと明るくなり、映画館に何の未練もないような足取りで去っていく。 しんちゃんたちが入り込んだ映画の世界での設定として 「その世界でイイ事があれば、元の世界での記憶が消えていく」 といったものがあった。 おそらくこの法則は現世でも有効だったのだろうか。 しんちゃんは、現世でシロの声を聞いたとたん 「映画世界での物語や記憶」を全て失ったのだろうと思われる。 他のキャラクターたちも、家に帰った途端に さっきまでの大冒険の記憶を失ってしまうのではないか。 だからこそ寂しい。 あのはにかんだ、気丈で、優しい、幸が薄いパンチラまで披露したあの美少女は みんなから忘れ去られていく。 この場面のいつもの「汗表現」から もしや彼女は現実の・・・という淡い期待があったんですけど残念、彼女は映画の住人だったのですね。 そしてこのエンディング。 靴を履いた椿ちゃんとしんちゃんが踊り、静かに2人は消えていって・・・終わり。
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この文章書きながらも泣いてるぜ、オイ。 椿ちゃんは映画が終わった瞬間、しんちゃんが消えた瞬間 一体どうなってしまったのだろうか。その場でたたずんていたのだろうか。それとも一緒に消滅したのだろうか。 たった5歳のしんちゃんに「カワイイ」と言われても顔を真っ赤にする辺り、同年代はともかく 自分の周りに子供という子供もいなかったのだろう、ずっと。 だからこそしんちゃんの言葉にも真摯だったのである。
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その辺のシーンに一種の違和感を覚えて・・・それはある種の悲しい伏線なのであった。 「カワイイ」と言われたのは初めてだったのだろうし しんちゃんの真摯さにイカれちまったのだろう椿ちゃん。 彼女もしんちゃんを好きだったのは間違いがない。エンディングがそれを証明している。 そしてしんちゃん。椿ちゃんの記憶を忘れてしまっても彼女と一緒に踊っていたが・・・ そうだ、エンディングのは夢だったのかもしれない。しんちゃんの。 だから記憶の深い深いところではしっかりとそういう思い出が・・・ ウン・・・つまり本作のエンディングは最高だというワケ。 このエンディングで本作は「超えた」んじゃないすか?
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・・・あー悲しい。悲しいけど、彼女を忘れないことが 我々にとって彼女への最大の供養になるんじゃないか・・・と思います。 ううー、そもそも映画自体「死臭」がすごいんだよな・・・いや哀愁かな。 荒野の七人のメンバーも、その声優も、水野さんも・・・何もかもが寂しいムード。 この映画はとにかく雰囲気が最高なのである。寂しさ、哀愁、悲しみ。 映画を舞台にした映画・・・上手いね。そしてコレがクレヨンしんちゃんの映画で最後の傑作となったのである。 豆瓣電影という中国の投票サイトを知っているだろうか。 そこでは大人帝国9.2に次いで二位の点数8.9なのだ。 やはりそういう雰囲気にイカれちまったのだろう。ウオー椿!やる気!元気!カラ元気
2人目がコレ。![]()
「地獄少女」第一期の桜木加奈子である。 シリーズ内でも特に有名な「病棟の光」のターゲット。 真面目で、気さくで、努力家で、懸命で、同僚や患者からも大人気で 患者の怒りも黙って受け止めるデカい包容力、スタイルよし、と まさに看護師の鏡のような美少女なのだが
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彼女に勝手に思慕を寄せた謎の男が 「地獄で一緒になろう」 と 彼女を地獄に落とし、自身も地獄に落ちるという・・・救いがなさ過ぎる話に登場したワケである。
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そもそも地獄少女ってのが一筋縄ではいかない話ばかりで 「人を呪わば穴二つ」というぐあいで、ターゲットを地獄に落としたとしても 自分もまた死後は地獄に落ちてしまうといった設定だから まぁ当然ながら後味スッキリする話なぞ皆無である。 一方的に悪い相手を地獄に落とすために犠牲になる女の子とか 憎い相手を地獄に落としたと思ったら実はその人は関係ない人だったとか・・・ ・・・ともかくシリーズ中一番人気の高い第一期の 特に後味の悪い話の看護師さん・・・なんだけど これ狙ってるよなあ。狙ってると言うのは・・・つまりネット上でいうリョナ的な・・・ そうなんだよな。童顔とも言える美少女・・・それも心優しい・・・看護師さんスタイルで・・・ そんな人の顔が恐怖と苦痛で歪む・・・否、歪ませるといったところに この話というか監督とか脚本とかデザインとか作画の嗜好が出ているワケですよ。 自身の置かれてる状況を理解し、徐々に涙目に
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見てください この童顔の華奢な美少女が
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地獄に落ちるという・・・その可哀想過ぎて逆に興奮するサマを!! 確かに最初この話を見たときはゲッソリ、後味悪いし、気分が悪かったんだけど 何年も経って観ると 「あーコレ狙ってきたな」と。 そういう楽しみ方か、とね。 いや本当に、美少女がヒドイ目にあっている作品ってのは山ほどあるけど 「地獄に落とす」ってのはもう最大級のヒドい目だよな、 それも何の落ち度もない美少女、スタイルもイイし。 本編で語られていた彼女の善良な場面書いていこうか。 ・家計が苦しいので大学には行かず看護学校に通い看護師になった ・彼氏がいても忙しいし相手も出来ないから作らない ・親からして立派で、本人も今時珍しいぐらいのイイ娘 ・男の患者はいつも、彼女に彼氏がいるのか・どんなタイプがいいのかを聞く ・裏表がなく、いつも優しいので職場も助かっている ハイ、そういう娘がね、地獄で永遠に苦しみます。
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そう!ここの場面なぞ、これまでのエピソードではなかったサービスシーンなんだけど 何故こういう場面を入れるのか?へそだしで体のラインが分かるような 興奮のエキサイトシーンを入れたのは何故なのか?
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地獄オチに持っていく為なんだね。 日本人の中でも上位10パーセントには間違いなく入る 徳の高さとルックス。そういう人を地獄に叩き落し最後には「いやあああああ!!」 と泣き叫ばさせるという、そういう興奮に持っていく為なんだよ!!
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まあ興奮しますよね。 そもそも地獄に送られる要因が よくある・・・あのーアイドルとかが 狂信的なファンに狙われる感じのやつなんだよね。 最近ありましたねえ、ナイフで滅多刺し!かわいそうに・・・ それをもっと強烈に!もっと不条理にしたのがコレ。 愛しさあまってGO TO HELL! しかも会った事もないという・・・勝手に思いを寄せての、自爆。 まあ閻魔あい一家が言うには、昔からそういう事は少なくなかったと。 それでも不条理! 地獄に落ちる前の感動的なエピソードから一転 この地獄に落ちたときの彼女の表情と口ぶり!
『現世』「でも・・・もし私に当り散らすことで少しでも樋口さんの気持ちが救われるのなら それも・・・仕事の内かなって思ってる」 (「地獄に送ってやる!」とキレていた遺族・樋口への想い) 『地獄』
「何で!?何で私が・・・知らない!こんな人、会った事もないわ」
「いや・・・助けて、助けて!!」 (ここの傍らに脱ぎ捨てられているナース帽が悲しい) おー・・・
という具合ですわ。 ウーン非常に幸が薄いね・・・ 日本人の上位10パーセントに入るぐらい幸薄いですね。 で、特に彼女が気の毒と言うか リアルタイムで観てた時に、彼女を考えて心が落ち込む部分というのが この後の話なんですよ。 この話が23話。で、最終回が25話という・・・つまり 「この話」というのはかなり重要な話なんですよ。 主役の親子がいて、その二人は憎い相手を地獄に送るサービス いわゆる地獄通信の謎を追う役目を持っていて 道中様々な事件に直面する中で、この看護師の悲劇と直面。 そして「地獄通信なんかあっちゃいけない!」みたいな結論に達するのです。 その流れで24話は地獄通信の主役・・・地獄少女・閻魔あいの過去を探って 25話で完結・・・なんだけど、実は親子は一つ問題をかかえていて 主役の女の子の父親の、亡き妻というのが父親を裏切った苦痛の為に自殺したという・・・ だから父親の方は特に責められる部分というのはないんだけど それでも妻が存命していた当時、彼女の裏切り(不倫)を知って それを知っていた父親も彼女につらく当たっていた為 父親本人もそれを悔やんでいて、その話を聞いた娘の方は 父親を地獄に流すのですよ。確か。 で、結局25話で、娘はそれを取り消して 父親も地獄行く途中で引き戻されるワケですよ。 それで良かったなあ、という。ああ2人親子共助かったなあという。
ここなんですよね・・・。 つまりメインテーマに入って、もう 焦点は閻魔あいと親子2人だけなんですよ。 で、父親の方は地獄から戻ってきたんだけどね・・・と じゃああの看護師さんはその頃 地獄で地獄の責苦を受けているというね!! どうせなら娘さんよ!父親だけでなく「看護師さんも助けてあげて」って嘆願してくれ!!しなされやい!! もう23話以降、あの看護師さんの名前も一切聞きませんからね。 断絶しているワケですよ・・・もう彼女は主人公補正により助かることも セリフにより思い出されることもないワケですよ・・・。 アニメ「地獄少女」ってのはデザインもそうだしアニメーションのムードが非常に独特なんですよ。 特にキャラクターの絵ってのは非常に深刻というか、リアルタッチだしね・ 不安な絵なんですy。だからこそ等身大というか・・・リアリティがあるんだな。
特に看護師さんの話はそうなんだ。あの看護師さんが非常に存在感あったし リアリティもあったしね。だからこその出番終了後の扱い。 一切話題提起もないから、それまで地獄に落ちていった有象無象の輩どもと 同類の扱いという・・・。 ハイ・・・そういうことなんですよ・・・
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心の優しい美少女が地獄に落ちるって、確かに可哀想なんだけど それをリョナとか興奮とか性癖で中和できるかもなんだよな。 だから地獄少女内で一番かわいそうなのが2期のあのメインヒロインのお兄さんだな。 男ですよ。トラブルに巻き込まれるメインヒロインのお兄さん、警官です。 すごい頼りになるナイスガイだったんだけど敵対勢力により地獄に落とされました。 考えたらコッチのがヤバいよな。ヒロインも最後わら人形の紐引いたし。 記憶喪失か何かで入院中のまま出番終わったし。 ウン。美少女看護師はまだ救いがありますわ。 客観的な中和要素があるので。 でもさあ地獄で永遠の苦しみを受け続けるという事を考えると 巷で流行っている「美少女が性奴隷堕ち」とかそういうのってショボいよな。だからせめてね この看護師のエロ同人何かがあったら嬉しいなという。 地獄に落ちないんじゃセックス奴隷何て屁でもねえからな。そっちのが幸せじゃんという・・・ うおー 相対的に非道徳的な行為がマシになる地獄ってかなりコワいぞ
地獄ワンポイント
宗教によって地獄の認識とかクオリティとか期間とか、変わるんですな。 だから虫一匹でも殺したら地獄とか、酒飲んだら地獄とか、ウソついたら地獄とか。 今では自殺したら地獄とか、何でもありなんですよね。 だからそういう風に考えると地獄少女の世界。例え看護師が第三者によって地獄に落とされなくても フツウに死後の世界が地獄であった可能性が高いわけですよ。 酒飲んだら地獄行きとかね。地獄イキじゃないですよ。粋なジョーク。 あと、そういう風に地獄に落ちる理由によって期間なりモードなりは変わるわけですよ。 だから看護師も地獄に送られたはいいものの、受付か何かで 「あ?また閻魔さんのトコ?罪状ないじゃない。後で天国に回しますんで」 みたいな。理由も何もなしに地獄落ちですから・・・2期のお兄さんも同様に助かるかも(笑) 仮に地獄で苦しむ・・・ことになっても 「じごくのそうべえ」みたいなノリで案外楽しくやってるかもしれないですよ。 パーティー組んで。 看護師さんはヒーラー役ね。
ハイ。で、そんな2人の幸が薄い以外の共通点。 「ショートカット」・・・は最初に書いたので 「りんご」(デスノートの死神もりんごを持っていましたね、悪い予感の果物)
そして 「どっちも ある別の世界に閉じ込められている。 実世界において 徐々に彼女たちの存在が消えていく。」 ・ ・ ・ なので、たびたび思い出して彼女たちの供養をしてあげましょう。 このめちゃカワイイ彼女たちを
追記:でも善人(または普通の人)が悪意により地獄に行くことになるって意味じゃ 普段の話と変わらないんだよね。普段の話もどこか一方的に「地獄に落とす羽目」になるワケで で、地獄に落とした側もいずれは地獄に落ちるんだと・・・ そういう意味じゃ、変わらないよ。すごい悲劇的だっていう魅せ方が嫌らしい。