久々急にきてな、見たんだよアニメ一期とASの映画。よかったね。しかし今の目で見ると いわゆる逸脱もなく、若いころ見た新鮮さはないよな。やっぱオーソドックなんだよ。すごい真面目。 日活ポルノ時代と同様、経験のないクリエイターが暴れることのできる場としてエロゲ世界があって つまり半分の人間は、できれば表舞台でやりたいと、そういう意味でなのはは原作者らにとって ようやくつかんだ表舞台の代表作、大事に育てたいと思うのは必然。 だからこそ無印は超オーソドックスに、ASも当然の展開というか、これまたオーソドックス。 まず魔法を手に入れ軽く冒険、そしてライバルが現れ、勝負し、確執を解き放つという無印。 続いてライバルが仲間となり、新たな敵が現れ、共闘する中でまたも確執があって、それも解き放ったAS。 そして続くストライカーズだが、これは勝負をかけてるね。少女を一気に大人にしたこと、そしていわば魔法世界の極北をやったということで。 やっぱシリーズもんでさ、それ一本に賭けてるんだったら、客を増やしたいのは当然だもんな。 ずっと同じ流れでは新しい展開はないわけで、だからあえて新しい展開で客を獲得しようとした。 その結果、今まで描かれた魔法世界を集中的にやることで、キャラクター人気でなく世界観で客を増やそうと で漫画でFORCEとか出てきて、まあまあ成功したのかな。で、みんなが最も気になる中学時代とかを 大事にとっておいたということなんだ。コンテンツの守り方としてはいいんじゃないすか。 少女を大人にして部下ができて、魔法世界を集中的に描いて、あげくバトルの連続。極北だよな。 逆に、魔法世界とか組織とかをなのは内で描く際はここまでというラインを引いてくれたという意味でもストライカーズは意味がある。

で無印の映画があって、成功してASも。ゲームも出た。ここまでが全盛期。 ここから落ちていく。まずASが2011年の映画。 で、続編映画がすぐに制作決定とされたんだが公開が2017年。 間の公式展開といえば子供なのはたちのカードバトル・イノセントというスマホゲーと ヴィヴィトの学園生活を描いた外伝アニメだけ。 2004年の開始から2011年の映画までは、一つ一つのアニメがマニアックなりに 濃い人気でもって迎えられ、強い存在感を示し続けていたが、2017年までの6年間を 上二つのコンテンツでは埋められなかったということなんだ。 最初の映画の時点で、すでになのははぎり時代遅れな位置におり、ある種伝説の復活的なムードで歓迎されていた。 続くASの映画では伝説は終わらねえぞという域で、アニメーションのクオリティもそれなりに高く、今後の可能性を示唆していた。 イノセントにしろヴィヴィトにしろ、それぞれが外伝風であって、キャラデザも大きく変わっており いわばなのは風味が薄く、公式のブランドの重みがあまり感じられなかった。 時すでに2011年以降のアニメ界。まどマギという新魔法少女ものも登場し、プリキュアもスマイル以降深夜アニメに負けない美少女路線に。 イノセントもヴィヴィ度も、なのはを今風にした結果、個性という面で他作品と差異をつけられなくなったのだ。 挙句、なのは的なアニメという個性ですらもうすでに飽和状態にあった。その中での当然の負けだった。

力が入ってないというのか、制作側もストライカーズに続く路線を考えられなかったということなのか イノセント以降は安パイという言葉が適格なんだよな。最後に軽く稼ぐぜ、みたいな。 なのはシリーズってそんなに稼げるコンテンツじゃないんだよなそもそも。アニメdvdは一万は売れたらしいけど 映画の興行収入はASが一番で5億。その程度でね。 でも中堅は確実だし、それを支える連中が濃いやつらばかりだから、成り立ってた。 しかし展開のなさゆえそんな連中が離れていった。 2017年の映画reflection、続編detonationともに、なのは陣営の限界を露呈してしまった。




なのはは日曜朝やろうと思えばできるんだよな。今じゃなのはの絵柄って、もう普通というか  昔みたいに深夜アニメ的とか萌えアニメとかじゃくって、もっと言えばクラシックというか硬派にとらえられるんじゃないか。 もちろんいくつかの要素をちょっと変えるべきだけどさ、いわば着替えとかの露骨なシーンと、やっぱ男の子の活躍だよな。 ASまでのユーノくん、もっといえば無印のユーノくん路線を続けていればな。恋愛ということでね。 硬派なはずのストライカーズの時点でユーノくんはほぼ存在感がなく、なのはとフェイトが養子を迎えて疑似カップルを作る有様。 結局ここでなのはの百合路線が確定してしまって、幅を狭めてしまったんだね。 客層を広げようという挑戦と同時に、狭まるという。 なぜこうなったかわからん。制作がこれを好きだったのか、客層をこれに絞ったというビジネス面だったのか。 ただこの路線は以降のシリーズの首をしめてしまったんだな。 ある種キャラクターの描き方が楽になったかもしれんけど、 非常に狭いルーティンでしか進めなくなり、その限界を突破しようとして男キャラを出すことも不可能となり にっちもさっちもいかなくなると。イノセント以降は完全それ。 少女漫画的・・・とまではいわないけど、ユーノくんやクロノの存在は頑張る女の子作品じゃ鉄板だからな。 なんにせよ男キャラどうこうが日曜朝進出へのカギだ。

シリーズものの欠点として、登場キャラが増えすぎ、世界観が確立しきってしまうことにより 膨大なキャラクターや世界観のつじつまを合わせることに集中し、遊びがなくなること。 つまるところ作家的に手に余る状態になると。で当初の楽しさからどんどん外れていくという。 カラーも変わるし、さばき方の見事さをみるだけの作業感が・・・。 新作映画の主人公陣が公開5年以上前にゲームで登場したキャラクターなんだよな。 だからゲームを知らないと楽しめないという、AS以上にマニアックな層へのアピール。 もう原作者がネタを絞り出せなくなったということかもしれない。 そう、やはり作家的な枯渇もまたなのは陣営の限界なんだよな。 バトルのインフレも進み、ちょっとロボットアニメみたいに装備や装飾が増え オシャレな魔法アニメというよりもゴテゴテのパワーこそパワーみたいな 芸のない力技アニメと化してしまった。

で久々みたらはやてが一番かわいいな。昔は興味の外だったんだけど。俺も歳か? なのはやフェイトが超没個性キャラにしか見えなくなった。 うん、なのはとフェイトは完全に型にはまって抜け出せなくなった。それもつまらない型なんで。 はやてだけだよな、まだ遊びがあるのは。  続く公式展開はね・・・俺としては、今の流行りに並ぼうとするんでなく いっそのこと旧来の作画に戻して(いわば非ハイビジョンの4:3)独自路線で硬派に展開していってほしいね。 今ビンテージブームとかあるから、いいんじゃないすかね。なのはからアングラのムードが消えて、無味無臭の作品になったのがすべての問題。 アングラもなく、ただバトルするぐらいならプリキュアと変わらない。ちょっとエッチなだけで。かなりアウト寄りなんだろうが・・・。 雰囲気のない凡な絵柄に、力技なバトル、ちょっと魔法世界、ぐらいしか現行なくって、やはり同人作品から独立した程度のギミックの薄さが出てるね。 だからこそ雰囲気を。もっとダークを、アングラ、世紀末と00年初期の無機質なデジタルムードを濃厚に・・・。


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