前ページで書いたことといえば、ジブリの絵ってのはそもそもが道徳の教科書のよーな地味なイメージだから よっぽど生命力とかうまい描写の連続でノせてかないと、ただただ辛気臭くなるだけなんだよね。 本作はオタク世代特有の性へのリビドーもなく、庵野のように自分丸出しということもなく、情熱もなく つまりジブリの絵をエンタメに昇華させるものが全く足りてないのに挑戦した結果 辛気臭いテーマが辛気臭いまま終わり、ただただ見るのがしんどい作品に終わってしまった。 ほんまにしんどいもの。見るのがしんどいアニメって相当やぞ。俺が子供やったら劇場で半泣きになってるね。 子供ってせっかく見に来たイベントがつまらなかったらがっかりするじゃん。子供向けで謳ってこれはね・・・。 千と千尋でも本作でもドキュメンタリーでも出てきた米くんはもう人間としてはまったく色気がなくて 庵野からリビドーを抜いたらこいつが出来上がるというぐらいに気味の悪い作画マシーンでしかない。オタクっぽさは残るが。 特別インテリでもなく、そんな奴にこんな大事業務まるのかと思ったら案の定・・・。 物語の起伏はもちろん、カタルシスへの演出もさることながら、ジブリ初の暗黒ヒロインの描写もつまらない。 屈折ぶりはオリジナルなのか観察の結果なのかわからないが、それらをアニメとか創作用に落とし込む作業を一切やってないからか ともかく点ばかりで線としての人間が描けてない。いうなれば素人役者が瞬間瞬間でセリフを読んでいるだけって感じの、 浮き上がらない人物的魅力というやつ。生きた人間とは見えないんだな。エヴァのシンジなんてやりすぎ描写の連続だけど あれだけやるからにじみ出る屈折と未熟ぶりが表現としてエンタメしているというもの。 結果として、屈折ぶりは物語へ引き込ませるための要素になっておらず、風景や人物も地味で 物語も地味で、おもひでぽろぽろのような同時代感覚もなく、お屋敷とかいう馴染みのないものの出現でファンタジーと現実の境が半端となり そうそう、現実にファンタジーの侵入という衝撃もなく、ただただ淡々としてるだけなんだな。 なので結局、何を目的に見ればいいのかわからない。暗黒ぶりも途中で解決する。じゃあ、あのデブの女の子が珍妙ぐらいしかない。 俺が言う通り、切れた十代的な感じで安奈に殺傷事件でもやらせておけばジブリ史上最大の問題作ぐらいにはなったろうに。 その手の作品ならば安奈の非人間風な屈折描写の意味も変わってくるから。サイコ系主人公ということで。一つに溶けて・・・今・・・ やはりたかが作画マシーンは作画だけやってればいいのだ。 ガンダムの安彦もうる星のやまざきもIGの沖浦も、真面目な作品に取り組むと作家性のなさが露呈し、クソのよーな作品ばかりに。 それを考えればやはり性欲・・・いわばリビドーをもって、それで押していけば一応の個性は出るというもの。


それこそが沖浦の人狼とももへの手紙。人狼は女の子の足に異様に力が入っており、大人っぽいエロチシズムが生まれ 何よりもももへの手紙。 この作品も本作と同様、作画マシーンの作った「名作っぽい凡作」な全体なんだけど しかし小学6年生のももへの執着が半端でなく ガチな仕草、表情から       そのぴちぴちの肌、       濡れた肌、   スク水、     一瞬のパンチラ   つけない下着など      リビドーにあふれた描写の連続で、 その点、本人の個性や、またジブリということもあり思いきったリビドーも出せずにただただ辛気臭くなった本作と違って まだ見るべきものはあって、つまり勝ってるんだな。   これは千と千尋に対する沖浦からの解答なんだ。沖浦もガチ。 宮崎駿ですらリビドーをうまく操り勝利しているのに、宮崎駿を100倍に薄めた米が、さらにリビドーもなく戦って、そら何にも残らないわな。 絵もひどくて、よく動いてはるんだけど動きの快感が一切ないのはジブリの名を冠するにはね。ただ丁寧に動いているだけでさ。 せめて動きの快楽があればもっとエンタメとして成功していたんだろうが・・・。

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