戦う生徒会長
〜久瀬〜
from KANON
久瀬とは
名士の息子である。 生徒会長である。 眼鏡が良い。 身長170くらい。 外見からは冷徹な人間であると勘違いされやすいが、 学校と生徒達の名誉を守る為奔走する立派な男である。
劇中の活躍
自らの出身とその性格から学校の全生徒から恐れられていた久瀬。 そんな彼の出番は2年の冬から転入して来た ハーレム主人公相沢祐一の粗相から始まる。 昼食をとる為学食に向った4人組。しかし混雑しており座れない。 そこで見つけたのが久瀬生徒会長がキープする生徒会専用のテーブルだったのである。 相沢は久瀬に一声かけ座ろうとするが、水瀬、北川に制止される。 そこで初セリフ。
「何かね?君は」 いかにも神経質そうな、いかにもな生徒会長顔の久瀬である。 声優の神谷もおもわず笑ってしまったという。 ちなみにこちらは後姿の久瀬。
もはや着痩せするとかいうレベルでなく ムキムキである。肩幅もすごい。部活動はやっていない様だが、密かに鍛えている事は間違いない。 しかしながらその後姿は寂しい。 友だちはいるのか? 川澄舞という自らが作り出す(無自覚)モンスターと 戦う超能力少女は戦闘中に学校内のガラスを割ったりしてしまう のだが、その付近にいたという理由で何度か生徒会から呼び出されていた。 当の本人川澄舞は何を聞いても無言を貫く為、「犯人コイツか」という すばやい理解で停学処分を喰らったりしていた。 ちなみにモンスター出現の裏には相沢も一口かんでいる。 またしてもガラスが割れていた朝。 生徒会は再び川澄舞を呼び出す。 が、またしても無言。 否定も肯定もしないので釈放。 生徒会室の前で待っていた相沢と親友・倉田さん に「あんなやつとはあまり関わらないほうが良い」 と全く正しい忠告。 が聞く耳持たない2人。 「舞の事信じてます」と久瀬を一瞥?睨みつける様に帰る2人。 なんということでしょう。 愚鈍な視聴者は間違いなく主役陣3人組に肩入れするだろうが 久瀬の立場になって考えて欲しい。 普通年間に学校のガラスが複数回破壊されたら、犯人とめぼしき人物 が存在していたら、もはや学校の処分でどうこうなる問題ではなく その気になれば警察沙汰だってあり得る話な訳だ。 しかし久瀬はそんな事をせずあくまで学校自治を守り 停学処分等で我慢しているのだ。 一切を沈黙で貫く少女の為、ガラス修理だなんだと久瀬は立派に 職務を果たしているといっても過言ではない。いや職務以上の事を成し遂げているのだ。 倉田さんが久瀬の発言に反抗し帰って入った際の表情である。
かわいそうである。もちろん久瀬だけではない。生徒会メンバーもそれぞれの時間が 青春があったはずである。がイレギュラーな問題野郎の為日々時間を割いて 問題対処にあたる。 主役陣が逆に被害者ヅラをしている間にも、彼らは生徒会として身を粉にして働くのだ。 しかしそんな生徒会にも爽やかな業務がやってくる。 恒年行事ダンパティである。 準備は大変だが、卒業する生徒達の最後の思いで作りの場でもある。 皆思い思いの服装で楽しむのである。 公立校とは思えない様な、例えばシャンデリア、吹奏楽?によるクラシック演奏。 高めのグラス。豪華な食べ物。 皆が笑顔になれる時。当然生徒会も気合が入る場面である。 当日。 倉田と話す久瀬だがズボンがダボダボである。
話す内容はやはり川澄関連の事であるが この久瀬の顔を見てもらいたい。 毒のない年相応の顔つきをしているではないか。
憩いの日であるからカラっと嫌な事は忘れよう。 疲れを癒そう。久瀬もそう思っていたのかもしれない。 だがイレギュラーはやってくる。 倉田相沢の考えで川澄はダンパティにやって来た。 しかも結構胸元の開いたドレスである。 しかし久瀬もダンスをする相沢川澄を見てマナーがなっていない と呟く程度で無理に帰らそうとする事もなかった。 一応川澄倉田は3年生である為今日ぐらいは多めに見てやろう と優しさを見せたのかもしれない。 とそんな時またしてもモンスターが現れ、シャンデリアは落下。 皆一目散に逃げ出す。剣を振り回す川澄。 それを見た久瀬。 会場はボロボロ。 こうして生徒会のメンツと思いで作りの場という表題は ついに果たされることはなかったのである。
100%川澄の所為ではないにしろ彼女の周りには それこそ説明の付かない超常現象が起こっている訳であるから 本人も、誘った2人も軽率であった。 翌日。 いよいよ三者面談。 といっても親でなく先生である。 久瀬は何か言ったらどうかと未だ無言の川澄に語りかける。
このままでは退学処分だぞと先生。 それを外で聞いていた相沢が急に乗り込んできた。 退学処分という単語に驚いていた相沢だが至極当然である。 そもそも無自覚ではあるにせよ超能力者、モンスターも出してしまう 人間が行ってきた所業を思い出してもらいたい。 退学処分にしても遅すぎたくらいである。 久瀬も何とか庇ってきたがついに限界が来たといった所であろう。 そもそもシャンデリアが落ちてきて、会場がボロボロになって 参加者に1人の死者、けが人が出なかっただけでも奇跡である。 倉田は理由があるんですと訴えるが、久瀬も結構キレている様である。 「理由などどうでも良い。結果が全てです」と。 確かに何の理由があって学校内を破壊するのか。 何故剣を持っているのか。 追求すればきりがない。 「分かりませんね。何故あなたがこんな生徒を庇うのか」 「こんな生徒」呼ばわりに何故か相沢がキレた! 久瀬の胸倉を掴む相沢。
画像だけ見ればなかなかの熱血シーンであると思われるかもしれないが 真面目に職務をこなす人間への一方的に逆恨みをしている 何とも愚かしいシーンであるから笑ったほうがいい。 いや久瀬の不憫さに泣いたほうがいい。 誰の為の生徒会なんだよ!と相沢。 まるで川澄を助けろと言っているかのようである。 「健全な生徒の為の生徒会さ」
ついに出たKANON屈指の名言である。 やっと言ってくれたなぁと感慨深いシーンである。 確かに他の生徒からすればガラスの事もダンパティも 迷惑な話でしかなかった。 続いて「彼女の素行の悪さは有名だよ。今回の事だけじゃない。」 と自信を持った決然とした表情で言い切る久瀬。 彼は暴力に頼ろうとしない。ちょっと違うがペンは剣よりも強し を実践しているのである。しかし影の薄い先生。
「どうしてそこに理由があると考えられないんだよと」 殴りかかろうとする相沢。倉田により止められる相沢。 倉田は「私は彼女を信じる。彼女の親友だから。何かしてあげたい。それじゃ駄目ですか。」 と全く電波な言い分で去っていく倉田。 無責任である。友達ごっこという言葉が良く似合う。 そんな茶番劇に久瀬も呆気に取られる。 翌日久瀬は倉田の優秀な手腕を買って生徒会入りさせた。 川澄の退学を取り消す代わりにという条件で。 これについては賛否ありそうだが、これも川澄への 優しさでもあるだろう。 友情につけこんだと言われるかもしれないが、前日あんな事を 言われては別に良いだろう。ダンパティの件は残念だが 退学なしで全処理を行う久瀬もたいしたものである。 しかも倉田はもう1ヶ月もしない内に卒業の身であるから 生徒会入りもちょっとの間だけである。 間違いなく久瀬は倉田の事が好きでこういった処置をしたのだ とも考えられる。 しかしハーレム主人公にはそんな悲しき少年の心は分からない。
生徒達に生徒会入りを発表する久瀬。 その顔はイキイキしており、どこか爽やかである。 倉田の顔が立つような立派な演説もさる事ながら やはり普段の冷徹な(寂しさ)仮面を見ていると きっと彼の青春はここが一番輝いていたのだなと 表情を取って分かる。 彼の笑顔を奪ったのは誰だ? 川澄舞と相沢である。
なかなかお似合いである。 その夜。 いつもの様に川澄は相沢と学校に来ていた。 モンスター退治の為にである。 しかしその場に川澄へのプレゼントを持ってきていた 倉田が血まみれで倒れていた。モンスター(川澄)のせいである。 病院で待つ2人。何とか命に別状なし。 またまた翌日。 廊下で川澄の元へ行く相沢。 「お前は良く頑張ったよ」 「祐一・・・」 と本気でムカつくやりとりである。 お花畑にも程がある。他人の迷惑などちっとも考えない人間である。 川澄関連であるため、久瀬がやって来た。 ギャラリーも大勢いる。
かっこいい登場。 「またなにかやったのですか?倉田さんが生徒会入りしたからって限度があるぞ」 しかし久瀬の問いかけに目もくれない2人。 当然ながら久瀬は倉田が入院している事を知らない。 生徒会入りの話を聞き驚く川澄。 「倉田さんの行為をムダにするな」と相沢。 自身の退学が取り消されたのに、その理由を知ろうとは思わなかったのか。 川澄舞という人間には視聴者目線からしても相当腹が立つのである。
久瀬もイラついている様子で待ったをかけるが 「俺たちは何も出来なかったんだ」という 相沢の意味不明な答えについにキレた久瀬。 「待てよ!」
ここまでの感情吐露は初である。 無責任な人間でも生徒会は色々頑張って守ってきた。 コイツら頭おかしいんかとぶつけてしまいたくなる久瀬。 川澄の腕を掴むが、すぐに振り払われて。 自身の能力からか、突如強い衝撃を与え久瀬を黙らせる川澄。
「佐祐理を泣かせたら、許さないから」 とドスの効いた声で睨みつけて去っていく。 全部自分の所為なのに。 これで久瀬の出番は終了である。 ハッキリ言って久瀬が可愛そうで仕方がない。 良くもまぁ、上級生で問題を引き起こす元凶が生徒会長として立派に、 かつ元凶の人間を庇ってくれている下級生に対して、 あれだけの事が出来るのか不思議である。 人の心がないのか。相沢も倉田も自分勝手に考えすぎである。 本作では、久瀬は悪役としての役割しか与えられていない訳ではない。 このアニメ(原作でも)での唯一まともな(北川も)正義漢である。
(追記:俺なんでこんなのまとめたんだろうと・・・暇だったのか。 いやいや、自分たちの世界にはまり込んでいる連中により悪だと切り捨てられた 野郎に手向けをね・・・。若者にもわかる不憫さ。)