強面系友情派東大生 
〜木島良助〜
              from 白昼の死角   

若くしてこの世を去った竜崎勝。 彼のフィルムグラフィの中で唯一メイン級の役が この木島良助なのである。 理知的で頼れる好漢、仲間を庇いひっそりと死んでいくという まさに竜崎勝を体言した様な役柄だった訳であって、 特に目を引く人物であった。


 ryuzaki22

作中の活躍 全体像

                

東大法学部の長い歴史の中でも出色の秀才と呼ばれた隅田光一。 鶴岡七郎、九鬼善史、木島良助は隅田の天才的な頭脳に惹かれ 共に貸金融業太陽クラブを設立。 1年足らずで急成長を遂げる太陽クラブだったが、 社長である隅田が闇金融容疑で検挙された事から崩壊の一途を辿り 墨田は自殺と言う手段で一切の清算を計った。 映画での鶴岡達の活躍は 隅田光一が焼身自殺を遂げる場面から展開していく。 燃え盛るビルから社員藤井たか子を担ぎ出し外に出てくる鶴岡。 血相を変え怒鳴るように鶴岡に詰め寄る木島。 「隅田はどうした!!」 「駄目だよ・・・!」 もはや誰の目から見ても隅田の生存は絶望的となっていたが 「今度はオレが行く」と1人駆け出そうとする木島。 鶴岡と九鬼の2人が必死に押さえるが、債権者も駆け寄ってきてもみ合いになる。 そして木島のみ、もみ合いから開放され1人「隅田!」と絶叫する。  ryuzaki19
ここで分かるのは木島が友情に厚く危険も顧みない、 まさに勇敢な男であったという事である。 その後、ヤミ市をブラブラするシーンでは では売春婦から良く声をかけられているのでルックスはかなり良い部類だと推測出来る。  ryuzaki22
屋台で鶴岡から犯罪計画を持ちかけられた際、真っ先に 「君がやるならついていく」と断言するなど元より鶴岡にも相当な信頼 を置いている様である。  ryuzaki22
酔月では酔っ払い、卑猥にもズボンのチャックから指を出して 遊び狂うなど一端にハメも外せる人間である。  ryuzaki22
酔っぱらった木島はここで「南方戦線(シナリオではフィリピン)で一家皆殺しにしたんだよ!」と かなり興奮した様子で叫んでいたが、木島良助のその後を語る伏線となる。 金森との対話中落ち着いた様な素振りから、脅しの為灰皿を割るなど 手段は選ばない男でもある。    ryuzaki22
もはや犯罪者として開き直っているからかもしれないが。 その後鶴岡は事務所を開き、三人はバラバラに行動する事となる。 最初の犯罪、手形パクリ事件において、 一億の融資を求めていた新陽汽船を発見。 金融ブローカー今泉と接近し、偽社長木下 と今泉を騙す為、爛々と明るく歌いあっていた。  ryuzaki22
犯罪は成功し、4000万手にする手筈であったが、高島一家が嗅ぎ付け 鶴岡、次に木島を脅しに来た。 (木島に女がいる事が直前分かる。) 木島は指を焼かれながらも「鶴岡は関係ない」と耐えていたが 心配した鶴岡の乱入により、銃を奪い取り  ryuzaki22
高島一家の加藤を射殺してしまう。 しばらく放心状態であったが 「また人を殺しちまった・・・」 と絶叫する。  ryuzaki22
その後配当金を貰うシーンでは三人が久々にそろい  ryuzaki22
至福のひと時を過ごしていたがその後しばらく劇中から姿を消す。 2つ目の犯罪を計画している際、鶴岡が九鬼に木島への配当金はオレが渡す と言っている事から表舞台に出られない事情を既に知っている事が分かる。 3つ目の犯罪時において、久々に木島の元を訪れた鶴岡であったが 自分が殺した人間の幽霊に怯え、ポン中毒となり既に廃人になっていた。  ryuzaki22
ハツラツとした男前な風貌も、寡黙で勇敢な性格も全く失われており、情緒も不安定である。 しかし仕事をしたいと頼み込み手形の換金作業を行った後 事件が発覚し、鶴岡が逮捕される。 鶴岡の愛人綾香の家で青白い顔をして酒を飲む木島だが 偽手形を作ったのは俺である、と鶴岡を救うべく 自首しに行く木島。 「この通り!」と手を合わせる綾香に 刑務所に行けばポン中毒も治ると優しく言い聞かせる木島。  ryuzaki22
このカットが劇中最後の木島良助である。 4つ目の大犯罪において、ついに逮捕された鶴岡。 その間、綾香は九鬼を道ずれにガス中毒死。 検事福永の報告に、俯き黙ったままの鶴岡。 続き2人が死んだ同日に木島も病死。 さすがの鶴岡も動揺を隠せなかった。  ryuzaki22
鶴岡は保釈して貰い、金森から自分の代理で働くよう提案されるが 拒否。 自分は時代遅れのアプレゲールの一人として、仲間の義理を果たす為 単身海外に乗り込んだ。 そして現代、すっかり老け込んだ鶴岡は東京のある一角に佇んでいる。 あの懐かしい 始まりのメロディーを口ずさみながら・・・。  ryuzaki22


  

戻る
inserted by FC2 system