楽勝ハイパードール
               

楽勝ハイパードール

伊藤伸平原作のゆかな、飯塚雅弓共演アイドル・SF・アニメである。     地球文明の維持を目的として銀河中央から地球に派遣されたハイパードールの2人、ドール・ミュウとドール・マイカ。 二人は、普段は城南市の高校に通う文月美憂と水無月舞佳として、マンションの一室に暮らしている。   悪の組織カオスに改造された怪人が現れると、2人は衛星軌道にあるコンバーターからのエネルギーを受け、ハイパードールに変身する。   ずさんな作戦のため、必ず街は破壊され、ケガ人、死者が続出、警察、消防、自衛隊が出動する騒ぎになる。   90年代ってね、マルクスガールとかのね、いかにもインテリっぽい絵柄で、インテリっぽいキャラ出て インテリっぽい話の進め方、演出、繋ぎとかやってた漫画が多かったんだよね。それもザ・サブカル的ムードで。 本作もそういう、結構頭使ってる感じする作品である。それに究極超人あーるみたいに、ガッチリした絵柄です。 アニメではエヴァンゲリオンからそういうのが(TV規格では)始まったんだけど・・・。   だから庵野タイプですよ。 フツーにイイ見方をすれば「魅力的」。悪い見方をすれば「スカしてる」。 それ考えたら手塚治虫とか、富野とか駿とか、インテリジェンスが見えないよな。 作風を邪魔しないという意味で。すごいと思いますな。   で、インテリジェンスとザ・サブカルって書いたけど、だからこそ、設定やキャラクターが強烈でも 展開が自然だし、媚びないし、サービスも整ってるし、要素すべてが活かされるし素晴らしいんだけど バカをしない、「やりすぎない」ところもありますよね。 羽目を外さないという事ですよ。 すごい考えてバカやっているからヘマは絶対にしないという。だからこそのフラストレーション? スパパパパーン!!と後先考えない勢いっつーのはないのです。ある意味で正統派SFかも。 理論詰めなのです。サービスも美少女も恋愛も理論・理屈です。多分、おそらく。嫌いとかじゃないんですよ。 ただ、こういうのってキワキワだと思うんです。だからこそマルクスガールはダメでしたね。やっぱスカしてるしね。 本作はかなりバランスの良い方でしょうね。やっぱね、エヴァもそうだけど肉体的接触があると スカし度がぐんぐん上昇しますよね。   で、そういう(キワキワに)理論・理屈詰めの魅力的なキャラクターたちなので、彼女たちの 「猫のような」気まぐれな魅力、急にデレデレしたり、怒ったり、ドライになったり、 男子には硬いけど同性には軟派だったりとかね、そういう見せ方のうまさによって、楽しいんだよね。   流れで言うと、クールでドライで知的?で破天荒で、意外と(地球年齢)齢相応だったりする 「猫のよーに気まぐれ」な宇宙人?ガールズが 学園生活で魅せるチャーミングな側面(生態)が興味を持たせて 人間(赤井&祥子)へのデレ、とゆー、とってもとってもイカした流れ。         ヘアーカラーや物腰からしてマイカが主役かと思いきや、 実のところミュウのが赤井との恋愛あり、かわいいとかで、かなり魅力的なので 完全にナンバー1主人公となっている。   設定資料の順番もミュウから。彼女たちは人間の形姿ですけど人間ではないので 性的なムードとかは結構ちぐはぐだったりする。 でも等身大の恥じらいとかもあったりする。まあ言ってしまえばマセガキってなもんでしょう。 ミュウのが主人公というだけあって肉体的な活躍が多いです。マイカのは精神的な活躍です。 そういうところでトラブルに合うのはミュウのが多いです。 マイカは彼女のいろんなトラブルを皮肉ったり楽しんだりします。 まあマイカの方が一枚上手という感じですね。   さてアニメですよ。あずきちゃんで名を馳せた慶應・ゆかなと ジブリ「おもひでぽろぽろ」「耳をすませば」で個性を醸しつつあった法政・飯塚雅弓が 初めてのタッグ。飯塚雅弓はここからアニメの仕事を多く獲得していくのである。   DVD発売時にはアイドルとして人気を博していたので   こういう紹介がされている。   飯塚雅弓の声が新鮮である。声の方はまだカスミになっていない。キャラクターはボーイッシュ?というか ショートカットでがさつな女の子の役なんですけど、原作の初期の方をアニメ化しているということもあって マイカもミュウもあんまり感情の入ってない感じなのね。   だから演技が下手だから抑揚のない演技なんじゃなくて、そういう設定なんだよね。   原作でミュウが赤井のこと気になってからはグングン楽しくなってきますからね。 本来そこまでぐらいはアニメにするべきだと思うんですけど、触りだけで終わった。       で、アニメで声もついたので、ミュウが原作よりクールになってましたね。 なのでマイカとあまりキャラクターが変わらないんですよ。あんまりがさつっていう性格も見えないし。   そこが惜しい・・・というか、ちょっとぐらい恥じらい、とか、クールから脱した表情をね。 だから赤井とのシーンを・・・今更だけどね。 アニメのクオリティはすごいですよ。 原作よりセクシーで、雰囲気もいいし。特撮的な大暴れシーンもあったりして、爆発とか。作画がすごいですね。 DVDの特典には実際の特撮ドラマが入ってたりとか、まあ、本当90年代ですよ。庵野臭が強すぎる。 原作よりセクシー。着ている服がセクシーです。         原作に劣らずスタイルがいいです。そういうのをね、色恋沙汰とか、アクシデント的なムードで魅せてもらいたいなーみたいな。 変身シーンもしっかりバンクしてます。素っ裸です。セクシーな作品となっております。いいアプローチだと思います。 原作の掲載雑誌が潰れたらしいので、コミックスで完結。後は作者が同人でほそぼそと・・・。 原作の人気はすごかったらしいですよ。だからアニメになったんだけど・・・アニメの出来もいいしねえ。 もったいないですよ。   しかし余韻もクソもない終わり方ですね。 もっと読みたい!と思わせるのが作品の魅力なのです。本作は魅力の塊です。 DVDの特典にはゆかなと飯塚雅弓の対談(作品紹介みたいな)やら さっき書いたように実写特撮ドラマが二本ありまして、一話が特撮。二話がPV。 ゆかなと飯塚雅弓と、祥子役の白鳥さんがそのままの役で登場。軽くドラマ。   あとは歌って踊って。    変身後はスタントマン使用。 ゆかなも飯塚雅弓もアイドル売りする前ですから、相当に素朴です。容姿とか。       ぶーりん白鳥さんはザ・声優って風貌です。フツーです。そんな地味なイメージから一転声がすごいのだ。   で、飯塚雅弓も白鳥さんも小柄なんですね。飯塚雅弓が148�p(公称)。ゆかなが160�p。 キャラクターのイメージとしてみると、中々不思議なカンジ。   主題歌も二人が歌っています。エンディングはゆかなと飯塚雅弓と白鳥さんが踊っています。  本作の後、ゆかなは「プリキュア」でキュアホワイト、飯塚雅弓は「ポケモン」のカスミでブレイクします。 プリキュアでキュアブラックだった本名陽子は飯塚と「おもひでぽろぽろ」「耳をすませば」で共演。 何か縁を感じたりするわけです。    
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