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映画芸術 1985年2月号 ベスト10 9位
森世一 4位 君はうる星やつら2を見たか!! ラストにタイトルが出るというショックシーンだけでベストワンかもしれぬ 、そんな超マイナー映画をうる星やつらを借りてやってしまった押井守に賛辞を。
四方田犬彦 84年はうる星やつら2と風の谷のナウシカに驚き・・・
石井深 5位 押井守によって真の映画的なアニメーションとはいかなるものかを考えさせられた84年を不作の一言で片づけることは私にはできない。
友永純一 8位 ナウシカに比べるとビューティフルは小賢しいだけのこけおどしアニメだった。テーマ的には非常に共感できるのだが、それだけに、 下らん目くらましで己の未熟さを晒すような真似はしてほしくなかった。 見事に空回りしておりワースト物なのだが、この空回りを積極的な方向に解釈したいのであえてベストに入れた。
佐藤重臣 2位 今年はアニメーション映画が、日ごろ、大事にされていないので、頭に二本、並べることにした。
今関あきよし
高校時代僕がやたらとみてたATG映画のタイプを、アニメーションで押井さんに見せられちゃった。 最近、難解なのが流行りと聞いてますが、まさかあのラムちゃんのキャラクターでそれの先走りを魅せられちゃうとは…衝撃を受けました。 つまり、予定調和で進む映画というより、訳が分からず、次にどんな展開になっていくのだろうと観客に思わせるようなものです。 アニメーションは予定調和っぽいものが多い。予定調和を徹底してやっている人が、テレビで活躍している感じがする。その中で押井さんのうる星やつらビューティフルドリーマーは完全に異質でしたね。こういうのをよく東宝で配給したなと思いましたよ(笑)
長部日出雄
この作品は、テーマが哲学的で非常に難しいのに、それを実にうまく表現している。しかも、観客の反応がいいんですよ。 というのは、最近の観客は小難しい理屈ばかりこねて、そのくせ批評が的確かと言えば、そうは思えない。そんな理屈屋さんの多い最近の観客を 素直に感嘆させ、感動させ、笑わせていたんです。しかも、その笑いには、知性・感性が備わっている。良かったですねえ。
鈴木敏夫
ビューティフル・ドリーマーは、なつかしい映画だった。 誰もが忘れようと努力していた70年を「これでもか、俺は忘れてない!」と、 蓋をしたはずのクサイ箱の中からダレかが叫んでいるような映画だったからだ。 映画の語り口も直截で好感が持てた。