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岡崎信治 小橋法彦 吉池進平 吉池 ファン大会に参加して、メイキングを見たんだけど、原作者の高橋留美子女史は、あたるが、俺は走ると言って走り出すところが良かったと高く評価していたね。
小橋 また名作が一本誕生したと・・・
岡崎 原作者としては、気に入っているワケ?
吉池 あたるが走ることから始まった物語だから、崩壊した友引町が、再びあたるが走り始めることで再構築されるのだ、というのが、高い評価の理由のようだけど・・・
岡崎 僕も「うる星やつら3」より、新キャラが出てこないという点で、よかったと思う。おなじみのキャラだけでドラマを展開させるので、とても見やすかった。
小橋 僕は全く逆で、新キャラが出てこないので、一本の映画としてのメリハリに欠けてしまったような気がするんだけど。
吉池 説明不足だったね。
小橋 なぞの部分が残されたままになってしまった。
吉池 カットが飛び過ぎていて、何が何だかわからなかった。
岡崎 中心になっているはずの、鬼姫伝説が分からなかったよね。
吉池 面堂のお爺さんが鬼姫伝説を語らなかったせいじゃない?
小橋 細かな部分でも、説明不足があったよ
岡崎 やまざき監督の感性なのかナァー。
吉池 感性として見たなら面白いのかもしれないけれど、物語を具体的に、ハッキリと見る側に伝えてほしい。 観る人のことも、もう少し考えてほしかった。
岡崎 ファンの目から見たら、元々、ワケのわからない世界の延長として、結構楽しめるんじゃないかな
小橋 小さなギャグはよかったけど、大筋が分かりにくくて、パンフレットのあらすじを読んで、初めて理解できたほど。 わかりにくい話に、夢の話しが重なって、さらに難解になっていた。
吉池 しのぶの夢は、唯一分かりやすい部分だったね。あたると面堂の三角関係に対する、しのぶの心情がはっきり描かれていた。
岡崎 大正ロマンは、やまざきさんの得意とする分野だから、うまい。
吉池 おちついたシーンは良かったんだけど、派手なところが今一つ。
小橋 井上瑶さんの友引町の声というのが聞き取りにくかった。これが唯一の新キャラなんだけど。
吉池 キャラ・・・かナァー?
岡崎 「うる星やつら2」を引きずっている感じがした。
小橋 ワケの分からんチンドン屋
司会 名ゼリフは、ありました?
小橋 チビの「おチャメしただけじゃないか」というのが
吉池 ギャグは冴えてた
小橋 メガネの長ゼリフ、しのぶの心情解説という、いつものパターンがあって。
岡崎 でも、それが「うる星――」のセオリーになっているから、いいんじゃないかな。 ただ、3と同時上映というのは良くないと思ったね。どうせなら、2と組み合わせてほしかった。
吉池 個人的に3は好きだけど。
岡崎 3は、新キャラが登場したり、あたるがラムを追いかけたりで、うる星の世界観から離れていて、らしくないんだよ それに、あたるとラムが結ばれる話というのはどうも・・・
吉池 ファンとして納得出来ない?
岡崎 遊園地にも、リアリティなかったし
吉池 4の面堂の夢の中に出てくる階層社会には、リアリティがあったと思うんだけど
岡崎 だから、2と4を組み合わせてほしかったんだ。
小橋 どちらも夢の話しだから混乱するんじゃないかな?友引町の街並みなんか、極端に違うし。
吉池 ねむくなるんじゃない?
小橋 眠くなると言ったら、1と3の方が
岡崎 1と3は脚本家が女性だという事もあるしね
小橋 金春さんだったよね。金春さんは、主に恋愛物語を得意とする人だから、 1と3とはラブ・ストーリーになっている
吉池 ラブ・ストーリーだけ2本続いたら、これはきつい
岡崎 その点、2と4なら、ラムと当たるのラブ・ストーリーは、軸にはなっているけど、大筋は違っているから、いいんじゃないかな
小橋 ラブ・ストーリーだから、眠くなるワケ?
岡崎 というよりも、女性と男性の恋愛感情の違いみたいなものが、出ているんじゃないかな。
吉池 脚本家の男女差よりも、絵コンテの段階での演出の差、みたいなものじゃないかな。 カット割りや、タイミングの取り方。1と3が、割とリアルタイムで展開しているのに比べて、2と4は、思わずハッとさせられる ようなカットがあったり、難解なストーリーにひっぱられていくので、ねむくなっているひまがない(笑)
岩田俊二
軽快でいささか強引な?演出が、見るものをぐいぐいと作品世界に引き込んでいく。 作品世界などという言葉が、違和感なく受け入れられる作品が今、どのくらいあるだろうか? 畳みかけるようなストーリー展開と、やたらと説得力のあるエンディングタイトル 松永佳代子ちゃんの切ない歌声が大いに貢献しているに圧倒されて、みんな、すぐには気づかないが、 ハッキリ言ってストーリーはかなりの説明不足は否めない。それも、見ている途中で気づくような種類のものではなく、劇場を 出てしばらくしないと気づかないような説明不足なのだ。家に戻ってストーリーを思い出そうとすると、果て鬼姫伝説とはどのような お話だったのか、はたまた面堂家と水野浩二家の戦争は何のためだったのか・・・少なくとも完成作品を見ただけでは 皆目わからないことに気づく。それだけ演出が見事で作画のレベルも高いといえるのではあるが・・・。 ストーリーを反芻しながら、自分なりの解釈を楽しめる。ラムザフォーエバーはそんな作品である。