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あゝ江田島で、ちょっと頭角を見せだしたと思ったとたん、あれよ、あれよ、と、第一線級にのし上がってしまった。 時代劇に第一線級の少なかった大映にいたことも幸いだったかもしれないが、やっぱり、彼に素質があったということであろう。 白子屋駒子に山本富士子の相手役という大役を貰い、少し硬くなっているが、立派にやりこなしてもいる。 この分で伸びると、大映は市川雷蔵の後継者を得たことになるだろう。 父親のない苦しみをかみしめ、ここまで成長してきた彼に、今更市川段四郎がどうのこうのという噂はプラスにもマイナスにもなりはしないし、 それを気に掛ける彼の人柄でもないようだ。