俳優の穂積隆信さんが最近悩んでいらっしゃる。いえね、あの積木くずしを書いた可愛いいお嬢さんのことではない。この空前の大ベストセラーを発表したばかりに、なんと即席教育評論家�≠ノされてしまい、ご自分の私生活面が思うにまかせないための悩みとか。 「なにしろ私の趣味はパチンコとお酒。これが、ま、ないといいますか、エラそうなことを書き、子供の躾と教育論を説いたばかりに自分まで品行方正にしなきゃあならなくなりまして...」 という状況なんですって...。 わかるような気もしますけど、それほど気をつかわなくてもねえ。仕事の合い間に気を休めるためのささやかな楽しみなんですから、そんなものまでにしてしまっちゃあ、お父さんの方が��非行”に走っちゃいますわよ。 それにしてもあの積木くずしの売れ行きは凄かった。なんと200万部に近いそうなんですって・・・。 今回初めて本を書くことになった私ですが、そんなベストセラーの数字を聞きますと気が遠くなってしまいます。この本を出版した日本文芸社からは一足先に和田アキ子さんが文句あっか!で120万部突破でしょう。あの黒柳徹子さんのトットちゃんときたら、続編を含めると軽く500万部以上とかー。 本書もあやかりたいものですが、さて何分の一に及びますかしら。 でも売れることを心配して書くつもりは毛頭ありません。だって私の個人的なお酒を通じての交遊録と飲み話程度じゃあ、社会的な影響度は皆無ですし、梓みちよが酔っぱらおうが、焼酎がうまかろうがなんら問題はありませんよね。でも穂積さんの本の場合はそう軽いもんじあないわけだし、ドラマなんかの役作りにしても「悪役�≠ェ不自然に映るそうなんですって......。あの本は当然のことながらお母さん族や年頃の子供さんも読むはずよね。で、お子さんの非行に悩み続けた穂積さんが命がけで、そのお嬢さんの立ち直りに対処してきた血のにじむような努力が描かれている。 そんな穂積さんが、その読んだ多くの子供さんの見ているドラマで悪徳高利貸しやヤクザを演じるんじゃあ、いくら役者とはいえ気になるわけよね。 各界から講演の依頼も殺到する。そんな人物が昼間パチンコの台とニラメッコも頂けないといえばいえるかもしれない。酔っぱらって荒れるわけにもいかない。 ホント、人間ってどこで規制されるか一寸先は暗闇って感じよね。 穂積さんもしみじみと語ってました。 「娘がああなったのも、原因はぼくにあったことは百も承知なんです。ですから、娘を立ち直らせるというより父親として母親としてどう考え直し立ち直るかの、親としての非行直しなんですヨ。はっきりいえば、娘のために目を覚まさせられたっていうのが本当の姿でして・・・。ぼくが立派でもなんでもない。悩み続け、苦しんだ過程をそのまま表現したわけなんです...」 ですから、にわか教育評論家扱いされるのがもっとも辛い最近ということだそうです。 なにせ血の通った人間だったら多くの欲望があって当然。男なら浮気の一つできない、というよりしない方が不自然と思いますよ。ですから積木くずしで悩んだ穂積さんと聖人君子じゃないわけでして、ましてやモテる役者さんです。ツヤっぽい話がない方が変。現に浮気はしょっ中だそうよ。ところが、五年前の女性関係は浮気じゃなくて"本気�≠セったから家庭崩壊寸前という深刻さだったともいう。 「なにせ女房と別れようと思ったくらいでしてね。そんな男としての至らなさが娘にも悪影響を与えたと深く反省しているんです。結局、あの積木くずしってのはぼく自身の反省記といってもいいわけです。 ただね、あれほど大きな反響があるとは思いませんから、ホント娘には申し訳ないことしたと大反省です。ですから、そんなことにも反発して、こんどは意識的に非行をやられましてね。でもそのケースは、娘の方も承知してやってることだし、少しも心配しませんでした。いまではじっくりといつでも話し合える状態ですから・・・」 こうして父子ともども立ち直ったという穂積さん一家ですけど、そうした苦労の末につかんだことは、子供の教育とは「ホンネで接することにつきる」ということでした。
|
戻る