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ときどき、こんな運動をしていてなんになるんだろうと思う時がある。 いつまでも惰性でやってるだけじゃないか、もっと他の道があったんじゃないかと思う時がある。 しかし、森田のことや、他にも傷つき、倒れ、あるいは獄中にある多くの人間の事を考えると、やはり我々が頑張らなくてはと思う。
2年ほど前、われわれの一水会、義勇軍がらみで非常に不幸な事件があった。右翼の内ゲバ殺人事件、遅れてきた連合赤軍事件と言われ 非難された事件である。事件の主犯とされた同志は12年の懲役刑を受けて今千葉刑務所にいる。彼の裁判の時に、 彼の祖母に散々泣きつかれ、罵られたことがある。今更隠しても仕方はないが、僕は事件事は全く知らなかったし、 少しでも知っていたら命を懸けてもやめさせていた。しかしその祖母にすれば、上の命令でやらされたとしか思えなかったらしい。 また、警察もそんな話をしたのだろう。しかし、彼も縁があって我々と知り合い、今までやっていた新左翼セクトを辞めて我々の運動に飛び込んできたのだ。 だからもし、この運動に入らなければ、こんな事件には巻き込まれなかったかもしれない。その意味では僕も責任があるし、それは引き受けてゆく。
もしあのまま新左翼にいたら適当な時期に足を洗い、適当な時期に結婚し、会社勤めをしたかもしれない。 懲役12年とまではいかなくとも、運動に入り、われわれと知り合ったが故に大きく運命が狂わされた人間はあまりにも多い。 大学を中退したもの、会社を辞めたもの、離婚したもの、逮捕され刑務所に行ったもの・・・
・・・僕だって逃げずに責任はとってゆくつもりだ。恨み言を言った同志の祖母に対しても、そう応えるしかない。