キャラクターデザイン洞沢由美子
PROFILE
魔法少女シリーズには、亜細亜堂に所属するアニメーターとして「魔法の天使クリィミーマミ」から参加。「魔法の妖精ペルシャ」から各話の作を務め、「魔法のアイドルパステルユーミ」でメインのキャラクターデザインを担当。現在はマンガ家として活躍中。
キャラクターデザインは「パステルユーミ』が最初だったんですよね?洞沢 ええ。メインのキャラクターデザインとしては、これが初めてです。
洞沢さんは、いつごろから『ユーミ』に関わったんですか?洞沢 えーっと、このシリーズ、ずっと通してやってるんで・・・。確か、「エミ」の終わりあたりはもう、「エミ」から離れて「ユーミ」の方の準備をやっていたと思うんですけど。
じゃあ、最初に「ユーミ」の話がきたときには、どのぐらいの段階だったんですか?洞沢 ユーミのキャラ原案っていうか、たたき台になるデザイン画が何点かできあがっていました。"そばかすがあって、髪をいつも束ていてボーイッシュ、ほどくとぐっと女の子らしくなる”というよイメージが条件で、魔法少女シリーズに沿うような絵がらでまとめあげるように依頼されました。詳しい作品の内容、ストーリー、設定などまだ決定してなかった頃です。まず、主人公の少女のキャラデザインを決めることが最優先だったんでしょうね。
ではユーミが最初で、次にほかのキャラを?洞沢 そのほかのキャラクター、お父さんとかお母さん、健太くんとかは、1話のシナリオが決定するころに、まとめて作っちゃったんです。
ずっと魔法少女シリーズをやっていて、「ユーミ」で初めてキャラクターデザインになるわけですが、そういう気負いみたいなものは...?洞沢 あんまり・・(笑)。「ペルシャ」以降、サブキャラのデザインをやってるんで、それの延長っていうか、同じ調子で作ってしまって・・・。「よーし、やるぞ!」ではなかったですね(笑)。
サブキャラのデザインを最初にやったのは?洞沢 「ペルシャ」の女子プロレスの話のときです。そのときの方が、気分的には張り切ってたかもしれませんね。「ユーミ」は、最初に頼まれたのが、さっき言ったみたいな感じだったんで・・・。それがそのまま決まるのかどうかもわからなかったですし・・・。確かに、原画、作画監督、サブキャラデザインときたので、順番だったかもしれないっていう気はしてました(笑)。『エミ』が終わってから、それまでやってた人たちが離れちゃったりとかしたんで、ほかにやる人間がいなかったのかもしれない(笑)。
一洞沢さんが個人的に気に入ってるキャラというのは?洞沢 作った時点では、お父さんは結構好きなタイプでした(笑)。ただ、始まってから、予想していた性格とちょっと違ってきちゃった。あまりにも、頼りなさすぎる(笑)。キャラクターの見た目の印象で、設定が後からできてきたってこともあるんでしょう。あと、お母さんのデザインがちょっとキツメに見えたのかなって。
―お父さんのあのヘアスタイルって、この当時としてはとっても新しいと思うんですけど。洞沢 確かに、男の人が髪を後ろで縛ってるっていうのは、このころとしては珍しかったみたいですね。どこかの床屋さんだか美容院だかで、そういう男の人がいたっていうのを聞いて、そういうのもアリかなと思って・・・。そうしたら、当時、アニメ誌のインタビューで、「お父さんが髪を後ろで縛ってることになにか意味があるんですか?」って聞かれたことがありました(笑)。「えー、そんなものはありません」って。
洞沢さんは魔法少女シリーズをずっとやってらっしゃいますが、シリーズ全体を通して記憶に残っている話数というと?洞沢 なんかちょっと・・・恥ずかしいんですけど、ダンナ(演出の片山一良氏)と組んだのが・・・(笑)。やっぱりもう、手堅い感じの、ち ゃんと思い入れのある仕事ができたんです。一緒に作り上げるっていうか、「良いものを作るんだ」っていう雰囲気で・・・。ほかの話数だと、演出の人とは打ち合わせのときに話をするぐらいで、こっちで勝手に「こうかな?」って解釈してやっちゃっても、特にクレームも注文もなく済んじゃってたんですよ。
ダンナさんと知り合ったのは、この魔法少女シリーズがきっかけだったんですか?洞沢 そうです(笑)。『ペルシャ』の打ち合わせに行ったときにいたんです(笑)。その前に絵コンテだけ先に知っていたんですが...ずいぶんM監督(巨匠)の影響を受けてるなって(笑)。それが最初の印象でした。
サブキャラに関しての思い出のようなものはありますか?洞沢 キャラクター作りに関しても、実は結構ダンナのアドバイスがあったんです(笑)。国光は最初、野球の王監督そのまんまだったんですけど、いろいろありまして・・・(笑)。頭も本当はカツラだったんですよ。ほら、イギリスとかの貴族がかぶってるような・・・。で、なにかあったら飛んでしまうっていうつもりだったんですが、いつの間にか地毛になってて(笑)。声が千葉(繁)さんということで、声に合うデザインをしたわけです。健太くんは、確か、布川(ゆうじ)さんから「押井(守)さんみたいなキャラクター」っていうふうに言われて、ちょっとそんな感じにしてみました(笑)。それと、これは言うと叱られるかもしれませんけど(笑)、袋小路さんは深草(礼子)さん(『マジカルエミ』放映当時のアシスタントプロデューサー)がモデルなんですよ(笑)。とにかく、キャラクターを作るのは楽しかったですね。あともうひとつ、いまだに覚えてるのは、ラクダを描くために、いろいろ資料とか図鑑とかを探したんですけどいいのがなかったんですね。それで、「生のラクダを見よう!」と思って、わざわざ多摩動物公園まで行ったんですよ...ダンナとのデートもかねて(笑)。そうしたら、ちょうど工事中かなんかで、ラクダのいるエリアが立入禁止!サル山の前でお弁当食べて帰ってきたっていう・・・(笑)。結局、本物は見られなくて、もう手元の資料だけで描いちゃいましたけど・・・。
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