「影武者」で久々誕生の大型新人・隆大介
演技力は抜群、仲代達矢の「無名塾」生
東宝の「影武者」で、久々に大型新人が誕生、黒沢学校の優等生として、一躍脚光を浴びている。
織田信長役で出演中の隆大介(22)が話題の主。俳優座を脱退した仲代達矢が、「新人を育成しつつ、自分を練磨する」と開いた「無名塾」の塾生である。「三か月ごとにテストして、才能のない人には就職を世話する」(仲代)という厳しい修業で、二年間マンツーマンで鍛えた人材だけに、演技力も抜群。
これまでは芝居の端役に出た程度で、まあ無名。が、姫路城を岐阜城に見たてたロケでは、武田信玄の訃報に接し「人間五十年、下天のうちをくらぶれば・・・・」と、見事な舞を披露した。
ふだんは至って無口で折り正しい青年だが、いったんカチンコが鳴ると、行動力に富み、気性の激しい信長を、百八十五センチの迫力ある体で演じる。「すばらしい。小手先の器用さだけではこうはいかない」と、黒沢御大もすっかりほれ込んでいる。
無名塾にとっても、活躍中の神崎愛に続く二人目のスター誕生だが、「まあ、カブトの緒を締めるのはこれからです」と喜ぶどころか厳しい表情である。
それでも黒沢一家のスタッフは、「三船敏郎や山崎努のデビュー当時に優るとも劣らない」と太鼓判を押しているだけに、これからが楽しみ存在だ。 戻る