監督 西島克彦 インタビュー

 

――このプロジェクトA子という作品の生い立ちについてまずお聞かせねがえますか。


 そうですね。まあ、考えたのはまだ僕がスタジオライブにいたころ「うる星やつら」をやっていて、そのあと会社として「銀河漂流バイファム」をやっていた頃ですね。 元々「うる星」が好きだったもんで、やれなくなってから、ああいう作品がやりたいなあと思っててね
 その頃、丁度森山さんや今回A子の原画をやってもらった福島さんたちと知り合ったんだよね。 それで、いろいろ話し合っている内に、なにかこう仕事としてじゃなく、気分を発散できる作品をやりたいね。なんて話をしていたわけ。 まあ、いまのTVシリーズというのは、現場の人間にとっては最悪でギャラは安いスケジュールはない、枚数も着かないと、ほとんどやりたいことが出来ない状況なんだよね。 そんなところでたまっちゃった欲求不満を解消するために、客に見せる為じゃなく、あくまでプライベートな、いわゆる自主アニメでも作りたいななんて話をしてたわけ。
 もっとも、その時は本気で作ろうなんて思ってなかったんだけど、その後、同人誌なんかを作ってるスタジオファイナルの人たちと知り合って まあ、自分たちで同人誌を作って売れば、結構金が入るというんでね、それを使って5分でも10分でもいいからフィルムにしていたいと思ったわけ。 今考えると、これは非常に甘かったんだけどね、まあともかく同人誌を出すことになったんでA子の作品としての基本の部分は大体この時で来たわけ。 で、同人誌を出したりとかで少しずつ動いていたんだけど、やっぱり無理だというのがわかっちゃって。 ちょうどそのころ「くりいむレモン」を森山さんのスタジオにいる北久保さん(ポップ・チェイサー)がやってて それを手伝ったりしてたんだけど、割と自由にやらせてもらえるという事を聞いて、創映新社に企画を持ち込んでみたんだよね。 もちろん、その時は「くりいむ」の一本として考えてたから、多少エロっぽい所も入っててね。 まだ、企画を出したことって「くりいむ」が大ヒットする前で、内容的にも未熟な部分があったから、 自分としても色っぽいのを自分なりの見せ方でやって未来と思ってたので、そういう作品として提出したわけ。
 ところが企画が検討されてる間に「くりいむ」が大ヒットして次々と作られるようになって、その辺で考えてたところを大体先にやられちゃったんだよね。 そしたら今度は創映新社の方が、ビデオでヒットしたんで 今度は劇場版を作りたいという事になって、最初30分のつもりで企画して、 いざ考えてみたら30分じゃ無理だから40〜50分にできないだろうか、って相談してみたら、いきなり80分の劇場版でやれないかという事になってきたわけ。
 まあ、作品の内容から言っても、作画に対する作業的な要求もきつくなるし、 ビデオのギャラじゃやってもらう人に悪いと思って――劇場版ならそれなりのお金も出るだろうと思って、あんまり深く考えないで引き受けちゃったんだよね。 いま考えると、よくこんな無謀なことしたと思うけど。
 それでともかく、元になるものを作らなきゃいけないという事で、いきなり絵コンテに入っちゃった。(笑) 絵コンテは最初森山さんにお願いしたんだけど、その元となるはずのプロットがレポート用紙で4〜5枚分しかないというね、とんでもない作業を 森山さんにやってもらってしまった。で、絵コンテの作業にINしたのが4月頃。 最終的に絵コンテの作業が終わったのが9月だから、約半年もかけてしまった。基本的には森山さんの絵コンテに僕の意見を加えて修正していたんだけど、 脚本を作ってなかったうえに、そんなプロットでしかも打ち合わせもほとんどしてなかった。 だから全体はともかく、細かい部分で打ち合わせ不足によるおかしな点が出てきちゃって、その調整の方にえらく時間をとられちゃった。 本物の絵コンテ見てもらえばわかるんだけど、もう一枚たりともセロテープで砂ぎ合わせてない奴がないんだよね。
 でもまあ、そんな無茶苦茶をやりつつも、何とか9月には作打に入って、原画の作業を開始したわけです。ところが、ここでまたかなり手間取っちゃっいました。 本当は年内でアップする予定の原画が結局、公開直前の5月の頭ぐらいまでかかっちゃって、もう、いったいいつになったら終わるんだろうって思ってやってました。 結局、一応完成したのが公開日の一週間前ぐらいかな。 でもけっこうリテークしなきゃいけない部分があって、それが出来たときには、劇場公開がもう終わろうとしてた頃だったというね。 いったい自分たちは何やってたんだろうという感じはしましたよ。

――話は少し戻りますが、A子の基本的な部分での作業について、もう少しくわしく聞かせていただけますか。


 そうですね。まず、最初は自分たちだけが見るもんで、人に見せるものじゃなかったから、 自分の動かしたいキャラクターや自分が見たいものを出すみたいなところから始まっちゃったわけです。 自分で原画やってて、いやな部分としてあったのが、シリーズ物でよくキャラクター一人一人に、 たくさんの性格設定みたいなものが作ってあるんだけど、ほとんどそういう物が、使われていないんだよね。 キャラクターの性格を表現するために演技をつけるのに、それが演出されてない。 だったら、そんな設定創らなくてもいいんじゃないかと思ったりしてね。だから、性格を演技で表現するような作品をやってみたいなと。
 それと個人的に「うる星やつら」の原作が好きでね。アニメのテレビシリーズでも作画として参加してたんだけど、 原作の持ってるどたばたコメディの雰囲気の部分がやりたかったんだよね。
 ところが、テレビシリーズの方がだんだん、ラブコメの方へ流れて言っちゃって、自分が「うる星」に求めてた部分とはズレ始めちゃったんだよね。 それで、明るくて楽しいもの、こう理屈っぽいものじゃなくて、自分が昔、好きだった作品みたいなものを作りたいと思ったわけなんですよ。
 それで、それぞれが自分のやりたいものをやるという事で、まずキャラクターを作ったワケ。 A子は山内則康さん、でB子は当然僕、C子が福島さんと、それぞれキャラの原型を作って、それをまとめて森山さんにクリンナップしてもらった。 で、メカの方は、メカ作画の増尾さんが、こんなのやりたいっていうのをいつもいってたんで、好きな人にまかせたほうがいいだろうってことで、お願いすることにしたわけです。 そこから、さらにストーリー作りに入って行ったわけだけど、ここでファイナルの白坂氏とぼくの二人で、大体のストーリーを決めたんだよね。 まあ、この話の骨格になっている、A子がスーパーパワーの持ち主であるとか C子と仲良しで、そこへB子がC子を狙ってわりこんできたりとか・・・。なんか無茶苦茶な話なんだけども、そこは自主製作という事で、みんな遊びと考えてたから(笑)。 だいたいにして、タイトルだって、当時みんなでいろいろ考えたんだけど 中々いいのが出てこなくて、ちょうどそのころヒットしてた、ジャッキー・チェンのプロジェクトAがおもしろかった、ということで、 A子の名前とも合うんで、プロジェクトA子はどうだろうかとぼくが言ったんだよね。 そしたらみんな、安易だとかなんとか笑ってたんだけど、結局それよりいいタイトルっていうのは出てこなかった、という情けないお話です。(笑)  それで、タイトルに関しては、劇場用として決定した時に、さすがにこのタイトルではヤバいのではないだろうか、 という事でいろいろ考えてみたんだけども、結局いいものは出てこなかったね。 まあ、製作が決まるまで、一年以上、自分たちでうだうだやってたから、タイトル自体にも愛着が出てきてしまった、というのもあったけど・・・。
 ちなみにA子B子C子という名前を付けたのにも理由がありまして、よくわき役で、A、B、Cという形でかたずけられて名前も付けてもらえないキャラクターたちがいるでしょ。 ああいう、わき役の連中が主人公をやってしまう、 というオモシロさみたいなものも、狙いとしてはあったんですよね。で、その後、劇場用のストーリー上、B子のとりまきにABCとつけられない。(笑) そんなわけで あさ いね うめ とアイウエオで名前を付けていったんですよ (笑)

――同人誌の方はどうなったんですか。


 ともかくそんな形でまとまったところで、同人誌を出すために、でっち上げの設定とか絵コンテ、原画を作っちゃったわけです。(笑) このときすでに、今回参加してもらったメンバーのうち何人かにも手伝ってもらってました。もっともこのときは、本当に劇場用にまでなるとは思ってもみなかったけど・・・。
 それで出来上がった同人誌をコミケットなどに出して売ってみたら、それなりに売れたんですね。 でも逆に、この程度じゃ5分の作品すらも作ることが出来ないというのが分かってしまった。 結局、アニメーションというのは、分業制だし、ある程度までは仲間のボランティアで出来ても、 材料費や、動画、仕上げ、撮影、音付けとなると、どうしてもそういうわけにはいかなくなってしまうわけです。 そうすると、たった5分といえども数百万近い金額が必要になってしまう。
 そうなると、これは我々だけじゃムリだという事で、企画として売り込むしかないんじゃないかという事になって、 さっき話したような絡みで創映新社に持って行ってみたんだよね。 そしたら、本当に企画が通ってしまった(笑)。誰がびっくりしたかと言うと、我々が一番びっくりしてしまった(笑)。
 駄目で元々、というつもりで出した物であったし、まさか本当に通るとは思ってもみなかったからね。 それで最初は「くりいむレモン」の企画の一本として考えてたせいもあったから、30分ぐらいのつもりでやってたんだけど、 だんだん欲が出てきちゃって、50分ぐらいに出来ないかと言い出したら、それも通っちゃった。 その辺から、少しエロっぽいところは外すように考え始めたんだけど、ある日急に、劇場用にできないかと創映のほうからいってきて、 浅はかな考えからOKしてしまった。これで、エロの部分は完璧に外すことになっちゃったわけです。期待してた人には悪かったけど(笑)

――劇場版という事で、どういう作業に入ったわけですか?


 まず、監督を決めなきゃならなかった(笑)。これは、けっこうマジメな話で、なにしろスタッフに監督とか演出の経験者がいなかった。 おまけに、作品が作品だけに、他人に任せられなかったし。で、結局、中心にいた僕がやることになったんだけど 基本的には森山さんが絵コンテと作画監督をやるという事で、ぼくと森山さんの共同監督みたいな形で作業に入って行ったわけです。
 次に問題になったのがストーリーの部分。基本的に一時間以内の枠でしか考えていなかったので、これを20分以上引き延ばさなきゃならなかった。 それに劇場用という事であれば、アニメマニア以外の一般の人にも楽しんでもらえなきゃいけない、 という事で、基本のラインから、もう一度よく考え直す必要に迫られてしまったわけです。 ただ、自分がやりたい部分を曲げてまでして、本当に面白いものが出来るのかな、という考えも同時に出てきて・・・。 けっきょく、見せたいものを、普通の人たちにもわかりやすく楽しめるように見せるしかないんじゃないかなと思って。 そこから辛かったのは、ぼくには僕なりの、森山さんには森山さんなりの、増尾さんには増尾さんなりの見せたいものというのがそれぞれにありまして、 その辺を絵コンテでどう調整するかという点でしたね。 まあ、その最終的な形というのが、フィルムとなっているわけですけれど。

――具体的にはどういった形で変更されていったわけですか?


 そうですね、まず、基本的にA子、B子、C子がらみの設定というのは変わっていません。 ただ50分ぐらいの時の設定というのは、劇場の中盤であった、登校パターンの繰り返しがポイントになっていたわけです。 それとラストにつながる大ネタが、C子のお姫様騒動ですね。 ただ、こちらの場合、地球防衛軍の代わりに、町内自衛団というのがいまして、A子たちの通っているグラビトン学園の校長が、その司令官であったという話です。 ですから学校が倒れて、ミサイルランチャーが出てきたり、戦闘機体が発進したりするなんて言う、無茶苦茶な設定もあったんです。 しまいには、学校自体がマクロスみたいな巨大変形ロボとして登場するというね。 そうして宇宙人と大戦闘したりするんだけど、結局、人違いでC子はお姫様じゃなかったという、スカを食らわせられるお話だったんですね。
 それで、劇場版にするという事になって、どこをふくらませるかという問題が出てきたわけですが、A子たちの大騒動はいくら膨らませるにしろ限界があるわけで、 そうなるとメカがらみの部分のスケールを大きくしてしまうのが、一番やりやすいわけです。 ただ、これにも限度があるので、あまりぼろが出ないような形で膨らませていきました。 それで、お姫様であるC子を探しに来るという部分を活かして、地球に隕石が墜落したりとか、謎の宇宙人に対して本格的に防衛軍が対応したりとか、 そういった真面目な部分は、出来る限り真面目に描いて、話をふくらませるのと同時に、映画らしい雰囲気を出そうと狙ったわけです、それと、その辺りの真面目さと、 A子たちの騒ぎのバカバカしさの対比も一つのポイントとして計算していました。
 それともうひとつ。キャラクターの問題がありましたね。 この本にラフでも載ってるそうですけど、C子と亜弓先生です。 見てのとおり、C子はクリィミーマミの優のパロディですし、亜弓先生に至ってはマミのパロディなわけです。いくらなんでも、これはまずいという事と、 C子に関してはだいぶ性格を変更したので、これでは少しイメージが違うという事で、今のキャラクターに代えたんです。 それで亜弓先生の方なんですが・・・恐ろしいことに、実は全然変更されてないんですよね(笑)。 一時は変更の設定まで用意されてて、それでいくつもりだったんですが、仕上げ見本で髪の毛の色とか付けてみて、このままでもいけそうだという事になって そのままやっちゃったんですね。今考えると非常に恐ろしいですね。(笑) 
 あと、亜弓先生が魔美先生だった時、というか学校が町内自衛団の本部という設定のとき、魔美先生が変身して戦うというお話もありまして これは個人的にはすごくやりたかったんですが、話に合わなくなってしまったので、没にしてしまいました。
 それと、マリですが、本来は北斗野健という名の男の先生だったんですけど、劇場版では女の子にしてしまったというね。 キャラクターデザインを見たとき、面白いけど、これでいいのかなぁなんて思ったりして、少し心配ではあったんです。 ただ作画のノリや、ダブルキャストによる声の面白さ見たいので、とてもおかしいものになってくれましたね。
 大きなものではこれくらいで、後は細かいデザインとかを劇場用にグレードアップした程度ですね。 デザイン的に大きな変更と言うと、B子のパワードスーツぐらいですかね。これはちょうど絵コンテと設定をやっていることに くりいむレモンシリーズのPART6「エスカレーション2」でナオミお姉さまが皮のレオタードで登場するんですが、これが最初のB子のコスチュームにそっくりだったんです。(笑) というわけで、いまの形に変更したんですけど、かえって露出度が上がっちゃいましたね。 でも、結局どんなに設定が良くできていても、演出的な意味での見せ方や、その意図を現場が読み取って作業していなければダメなわけです。 そういう意味では、A子は、作画も美術も音響も、作品の意図をうまく読みとってくれていましたね。 正直、ここまで完成度が高いものになるとは思っていませんでした。

――A子の作画スタッフは、最近のアニメーションの中でも、若手のスタッフが大勢集っていますね。


 そうですね。今回、原画人には非常に恵まれましたね、今後、集めようと思っても、これだけのメンバーはまず集まらないでしょうね。 基本的には、仕事というより、普段の付き合いの部分で参加してもらった人がほとんどなもんですから。 それだけにかなりキツイ要求をした分、みんなには申し訳ないと思っています。 でも、そのおかげで最近のアニメの中でも、作画的にはかなり上のレベルに入る作品になったと思います、ただ、もうこれっきりではありますけど・・・。
 それと、単に原画だけでなく、美術や仕上げ、撮影、音響の人たちも頑張ってくれたおかげで、これだけの作品に仕上がったと思いますね。 そういう意味では、アニメーションが共同作業だという事を、本当に確認できたんではないかと思います。 ですから、監督と言っても一人で作品を作っているわけではない、という事が分かっただけでもいい勉強になりました。  

――それでは、監督として作品の仕上がりについてどう思われました。


 そうですねえ、まず、こんなに軽かったっけという感じがしましたね(笑)。  確かに、内容的にも軽い話だし、それを狙った部分はあったんだけど、ここまで軽くなるとは思いませんでしたね。 絵コンテが上がったときに、一番心配だったのがテンポというか、流れの部分だったんですけど、 想像以上にハイテンポなノリの作品になっちゃいましたね。80分間、考える間もなく終わってしまうというか。 自分としては、かなり間をとっていたつもりだったんですけど、実際フィルムになってみたら、突っ走ってしまっていたというね。 そういう意味ではよかったんじゃないかと思います。
 ただ、このテンポに乗れない人もいたんじゃないかという気がするんですが。 もし、そうだとしたら、そういう人たちにとっては、全然つまらない作品になってしまったんではないかと思います。 それと、一応劇場としてのレベルに作品的に達しているのかどうか、 という点がいまだに自分でも分からない所ですね。
 あと、ビデオになるという部分も、かなり意識していた点としてありましたね。 何度も見たりして飽きないかなあ、とかいろいろ思ったりもしました。

――個人的にはいかがですか。


 ある程度は満足しています。
 こういう言い方はスタッフの人には失礼だけど。個人的にはああしたかった、こうしたかったという所も、まだあったりするのですが、 こんなところかなという気持ちと、逆に、よくここまでできたなあという部分もあって、難しいところではあります。
 個人的に見ると、完成してからなんやかんやで、すでに20回以上見るハメになっているんだけど、そんなに飽きない所で、面白いんじゃないかなあというノリはあります。 後、作品のハイテンポな部分は気に入っていますね。 そういう意味では、かなり音楽に助けてもらってる部分がありますね。 音響監督の本田さんのセンスによるものですけれど、これで作品的にもかなりパワーアップしていると思います。 あと不満というよりも、こちら側のミスでもあるんですけれど、主人公のはずのA子がキャラクター的に個性が出せなかったことですね。 これはストーリー的な問題でもあるんですが、主人公のA子に目的がない分、一応目的らしきものを持っている B子とC子に振り回される形になっちゃってますね。これはコンテの段階でも気になっていた部分だったんですが、 作業に既に入ってしまっていたため変更も出来ず、押し切って進めてしまったわけです。 そうしたら、やはりフィルムにあらわれてしまいましたね。
 それとラストの部分。 これは自分としても、今一つピシッと決まらないと思っていたが、もろにフィルムに出てしまっていて・・・。その辺りが大きな不満としてはあります。

――周囲の評価というのはどうなんでしょうか?


 うーん、それは逆にこちらが聞きたいという所ですね。 まあ、自分の周囲というのは、やった人間も含めてそれなりによかったんじゃないか、と言ってくれてるんですが、ご存じの通り興行的にはコケてしまってますから。 ただ、そんなに悪評も聞かないし、いったいどうなっているんだろうか、という所なんですね。
 自分としてはA子を作っちゃったこと自体、良かったことなのか、悪かったことなのかいまひとつわからないし。 作品的にも、先取りしすぎたという事でもないだろうし、アナクロでもないし。 ともかく、反応が欲しいというのが正直なところですね。アニメ紙の方でも、あまり取り上げてないですしね。特集をしてくれたマイアニメは潰れちゃうし(笑)
 まあ、ともかく作品を一つ作り終えて、たいへん疲れたというところです。ともかく、しばらくは休みたいですね。

――えー、それでは最後に、パート2を製作するという話がありますが、それについてはどうなんでしょうか?


 話としてはたしかにあります。一応創映新社から、パート2製作についての話があって、それ自体にオーケーはしましたが、ぼくはスタッフとして参加する予定はないですね。 基本的にA子で僕たちがやりたかったことというのは、あのフィルムの中にすべてつぎ込んでしまったし、 続編やサイドストーリーは見た人たちが自分で考えていたほうがいいんじゃないでしょうか。 それにスタッフもパート2という事では、集まらないでしょうし・・・。 ただ、A子というキャラクターを使って、他人が作るという事であれば、別に反対はしませんし、逆にどんな作品が出来上がってくるか見てみたいという気持ちもあります。
 ですから、いったいどんな作品が作られるのか、一人のファンとして期待しています。


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