「うる星やつらにかかわってきて思うことは、日常生活の中でのちょっとした事件が、個性的なキャラが騒ぎ出すことによって、とてつもなく大事件に発展してしまうというパターンが一番生きる作品だということですね。
今回は友引町に舞台を限定。登場キャラも必要なものだけを厳選して、異様な空間を作り出せたのでは、と自負しているわけです。
あと、個人的には、本当に素晴らしい魅力的なキャラばかりなんですが、2年以上付き合うと今回の?マーク先生のセリフにもありますが、ほんとうにこいつらとつきあうとクタクタになってしまうというのが今の実感で、その意味でも、これを僕のうる星やつらの総決算とするつもりでやっています」
前作「オンリー・ユー」でも、随所に話題の見どころを提供してくれた押井氏が、「ビューティフル・ドリーマー」では、いったいどんな画面を見せてくれるか大いに期待しているキミに、押井氏の構想秘話をちょっぴりお知らせしょう!!!!
「構想、画面の構成などに参考としたものなどをよく聞かれますが、それは観た人がいろいろ想い起こして楽しんでくれればいいと思うんで、僕のほうから言い出すものじゃないですよね。
作品のヤマ場というと、ハリヤーで一行が友引町脱出を図り、飛び出してみると友引町がすべての世界から孤立し宙に浮いている、という信じられな事態を目撃するシーンでしょうか。スピード感あふれる画面と事実の絶望感が、一行とともに観ている人にも伝わればしめたものです。
また、今回のゲストキャラ、夢邪鬼とラムが水族館で出会い、言葉をかわしあうシーンがありますが、この水族館を選んだのは、『夢は夜の水族館』というジャン・コクトーの詩の世界に、少しイマジネーションを刺激された部分があるんです。水族館の水槽の世界って、現実か夢の世界かわからなくなるような、そんなところがありますでしょう。ラムと夢邪鬼が出会ったのも夢かもしれないし、今回の友引町が孤立する事件も現実じゃな夢なのかもしれない??????こんな発想を盛り込んだつもりなんです。
他にも、孤立した友引町がある動物の上に乗っていたり、錯乱坊たちが石柱となっていたりとか・・・・・・。あるいはどのシーンがどのシーンの伏線になっているとか、解釈しにくいところがあるかと思いますが、そこは観た人がいろいろ解釈してくれればと思います。
フィルムだけ見ると、今回は暗い重世界と思われますが、バカ明るいキャラとの取り合わせの妙で、うまく調和してるんじゃないでしょうか。今回もスタッフ全員燃えていますので、みなさんの期待を裏切らない作品になると思います。ご期待ください!!!戻る