未来は君たち自身が作っていかなければならない。 今の時代、大人が大人じゃないと思うんです。 大人が大人としての責任を果していないと感じるからです。 その結果、子供たちが非常に殺伐とした事件を起こすようになった。その原因は大人にある。私はそう思っています。
 この作品の中で、私が演じたケンが、「夕焼けは人を振り返らせる」 という台詞を言いますが、昔は夕焼けを感じる心があったんです。 そういう自然を感じる心、自然の中で生きるという感覚が今、どんどんなくなってきています。20世紀も21世紀も、その時代時代で、いいところも悪いところもある中で、 最後まで大事にしなきゃならないことに、人の心や人情といったものがあると思います。 それが今、現実になくなってきている。この物語の中で、ケンがこだわったのはそうした心の部分ではないかと感じています。 その気持ちは、とてもよく理解できます。私も未来には希望を持っていませんから。ケンがやろうとしたことは、そういう意味では正道だったといえるでしょう。
 時代は、これからも悪くなる一方です。こんな時代になってしまったことに、私は一人の大人として非常に恥ずかしく、反省しています。 そしてこれからの時代を生きていかなければならない子供たちに言いたいです。 未来は、今の堕落している多くの大人に頼ることなく、君たち自身が作っていかなければならないと。 ごめんなさいね、こんな時代にしてしまって。

津嘉山正種


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