「あ、特別攻撃隊」をみて今までの戦争映画それは祖国を愛して美しく死んで行く人達の姿の強調ばかりの様でした。だから「あゝ特別攻撃隊」も同じ様に好戦的な印象を与えられるだけであろうと思いながら本郷フアンの手前映画館へ入りました。そして映画を観ている内にその底に流れている、十分な理性を育てられた学徒としての人間性、夢多い青年として死を前にしての苦しみ悩み、そしてその死の瞬間まで学生としての本分を失わず最後まで冷静に自分の姿を見る事の出来た教養、純真さ、それらが本郷さん達の好演と共にひしと感ぜられ、どこかに反戦的な匂いも漂って居り、何かしらホット救われた様な思いをしましたそして今日の平和が如何に尊い犠牲によって得られたのであるか改て知る事も出来ました。制約された商業映画の中ここまで人間性や反戦的な匂いを絞り込む事の出来た井上監督や出演者の皆様に敬意を表わすと同時に若くして尊い犠牲者となられた学生の皆さまに心から黙祷を献げたいと思います。(大阪市此花区伝法町北四の七三安田富久子)
荻「大映さんは何をごらんになりましたか。」 南部「新しい処で「ああ特別攻撃隊」。 」 荻「見てないのですがどうですか。」 南部「ぜんぜん「ああ江田島」の焼直し、と言っても一方は軍艦、一方は飛行機だから・・・・。」 荻「乗り直しという処ですか。」 南部「殴られたり、酒保で飲んだり、何が「ああ特別攻撃隊」やらさっぱりわからん。」 荻「脚本の長谷川公之が、長文の抗議文を書いていますね。自分の意図が、全部実際の映画では裏切てられたということですね。」 南部「本郷に軍服着せた、それが狙いでしょう。色気があって凛々しくて、前作がヒットしたというので、このあとで「ああ大映」・・・・・では無茶苦茶になる(笑)土手を唄って歩いたりしてね。」 荻「なんども使う手ですね。」 戻る