プロデューサー 宮村妙子


  今まで制作室の方にいた私が、突然プロデューサーとなり、一年弱を無我夢中でやってきました。初体験作品として、美少女キャラの典型ともいえる「ななこ」は、個人的にもかわいくって大好きです。第一話、第2話、第38話、第38話は、シリーズ構成の山本優氏にシナリオを書いてもらい、始めと終わりをビシッとけじめをつけてもらいました。その他の話数は、どちらかというと若い新進のシナリオライターの人たちに依頼し、打ち合わせでアイディアを出しあいながら、力を貸してもらいました。一話完結のパターンの中で、一話一話をとってみると、内容的に充実したものが多かったのでは・・・・・・と自負しています。また、「ななこ」に関連して、各種のイベント、また、「ななこ」のレコードなども実現でき、どれをとっても思い出に残るエピソードだらけです。特に、「ななこ」のLP、ドラマ編では、原作吾妻先生にも声の出演をお願いし、アニメ作品だけじゃなく、コミックも含んだ「ななこ」ファンの拡大につながったのでは?????と思います。一時は、番組の放映延長の話もあったのですが、残念ながら実現せず、少しやり残したこともあった気がしますが、一年間、応援ありがとうございました。



総監督しぎのあきら氏
 

キャストのオーディションをした時、初め、ななこ役は新人起用の予定だったんですが、高校生の女の子でも大人っぽさが出ちゃうんですよ。で、木藤クンの声を聞いて「これだ!」ってんで決定しました。四谷と飯田橋の、三ツ矢氏と古谷氏、は、初め逆の配役だったんですよ。テストでちょっと演ってみて、あたりまえすぎて面白くないんですね。ふと、逆で演ってみれば......ってことで聞いてみると、おもしろい!!!それで古谷氏のコミカルな面が見られることになったわけです。作品の思い出としては、作監・二宮氏とやった第16話「オオカミ男だぜい!」が好きです。メカ的にも、アクション的にも、ストーリー的にも気に入ってますね。キャラの中では、長万部が一番身近に感じましたね。僕も北海道出身で、実家に帰る時に長万部を通るんですよ。それで、あの街のムードが感じられればいいな、なんて思って、二宮氏にキャラデザインの時、熊の顔のついた毛皮のコートを頼みました。長万部が部下の3人と待ち合わせ場所に使っていたクマ牧場前”も、実在する場所なんですよ。「ななこ」をやってよかったなあ、と実感するのは、僕は今、立川に住んでいるんですが、僕の子供も含めて、隣近所に、小さな子供が多いんですよ。彼らの間では、「ななこSOS」が共通の話題。視聴率も90パーセントぐらいはいくんじゃないかな。彼らの話につきあっている時が、一番「ななこ」のスタッフだってことを感じますね。



常に受け身な女の”、ななこのイメージを強調した!!!
  シリーズ構成山本優氏
 

原作の吾妻キャラの動き、それぞれの設定の面白さは、アニメ化に際してもほとんどイカしました。ストーリーも、特徴的な案は随分いただきました。考え込んだのは、ななこ本人の魅力の出し方なんです。ななこはロリコンのシンボル”とでもいうんでしょうか、あの気の弱さ、受け身でいてこそかわいいタイプですよね。それを壊さないように、全体を通して魅力的に見せるのに気を遣いましたね。アニメでのキャラでは、ドクター石川をデフォルメした点が一番目立ちましたね。原作になかった部分で石川の新しい一面が描けたのではないかと思います。出そうで出なかったのが、美女のローカルリーダーですね。キャラもいく種類かの案ができてまして、僕の好みとしては、超タカラヅカ風美人のハデハデ女をイメージしていたのですが、最後まで出ずに終わっちゃいました。他にも、ななこの両親、恋人、四谷の家族など、出そうと思った時もあったのですが、残念ながら、時間切れです。それと、一話くらい、サスペンスタッチのものを入れても良かったなと思っています。美女探偵が絡むようなものをね。それもちょっと残念でした。



二宮常雄氏
 

しきのあきら氏と、協議しながら設定しました。ななこは、とにかくかわいいなって思えるように描きました。原作の吾妻氏のななこより、明るくなったというか、原作のななこのちょっと暗っぽい色気みたいなものが感じられなくなったとは思います。楽しかったのは、ローカルリーダーたちの設定で、ネーミングが地名シリーズでしたから、地名から連想できることを盛り込んで、トレードマークやファッションに色どりを添えました。また、作監をやった第16話「オオカミ男だぜい!」では、月に行く話なんですが、宇宙的なメカや風景のシーンも多く、ついついセル枚数が多くなっちゃいましたが、細部まで凝ったものを作らせてもらいました。それから、同じく作監をやった第3話「いいマリンウォーズ!」は、長万部のファッション・ショーみたいなもので、ナイスガイだと思い込んでいる長万部が、二枚目風にななこに迫る話なんです。長万部が、船長のような服を着たりしてキメるシーンが何度かありますが、長万部は、とても動かしやすいキャラなので、楽しみながら描きました。あれでなかなかリズムにも乗れるし、表情も豊かで、何をやっても絶対嫌味にならないところが好きですね。ゲストキャラでは、美女キャラもそんなに多くは登場しませんでしたが、石川の姪のキョーコは、性格設定がななこと正反対なだけに、ハデにデザインできておもしろかったですね。



小松亘弘氏
 

キャストのオーディションは、2月22日、2日でしたが、ななこが決まったのは3月2日。こんなに長引いたのは、ななこの素直なかわいさをスタッフ一同が求めたからです。木藤クンは、その期待によく応えてくれたと思いますよ。キャストでは、四谷役の三ツ矢雄二氏と、飯田橋役の古谷徹氏のキャスティングが、当初は逆だったのが、急遽入れ替えられたことで、四谷の、天才科学者なのに最後には何故かズッコケトボけた味が出ましたし、古谷氏の意外な三枚目の面が発見できたことが、この作品の出来不出来を決めた大きな要因となりましたね。いいコンビネーションだったと思います。BGMは新田一郎氏が担当、アニメは初体験だそうです。途中、第4話あたりから、山本まさゆき氏にも、何曲か作ってもらいました。全体的には四谷の暗さをカバーする意味で、エキセントリックな音楽を多用しましたね。



シナリオライター物部次郎氏
 

「ななこ」が僕の初めての仕事です。もともと大吾妻ファンだったので、初めてシナリオを書かせてもらって香先生と何とかすご~く細い糸でも関わりが持てた気がしてうれしかったですね。僕の書いた中では、第16話「ななこ売ります」が好きです。アイディア的には、第2話「大混線王女とななこ」の王女の名はロリータ・パナンオ。逆さに読むとオンナパタリロ。



塚本篤氏
 

二宮氏やしぎの氏から、ローカルリリーダーたちの性格設定を聞いて、メカを単体で見た時にでも、だれが使うメカなのかわかればいいな、と思いながら作りました。トレードマークを目に付きやすい場所に入れたり、ローカルリーダーたちの体型を連想できるよう形を心がけたり・・・・・・いろいろ気を遣う要素が多かったです。二宮氏が、「あまり金属的なものは避けたい」ということだったので、角ばった線や、機械的な冷たさを省き、金属なんだけれど温かみが感じられるものを基準にしました。といっても、あまりコロコロになっちゃうとマンガ的すぎて重味がなくなるので、そこら辺のかねあいが難しかったですね。五反田の宇宙船、石川のヘリコプターが気に入っています。



ななこ 
  木藤玲子
 

スーパーガールなのに気弱な泣き虫で、やさしくて女の子らしいのにドジ。生まれつきのブリッ子だけど性格に裏表のない少女、それがななこです!おとなしい少女だけにセリフは暗くならないよう、また受け答えもちょっと鈍い感じを出すよう心がけました。
 

「第1話の放映を見た時、緑の髪は異様だったし、空を飛ぶ時に髪やセーラー服がなびかないことも気になったが、そのうち、すっかり慣れてしまった」(「すーぱーがーるカンパニー」後藤氏談)



四谷
   三ツ矢雄二
 

四谷というキャラクターは、ズバリ支離滅裂。天才少年科学者でありながら、常識では理解できないような発想でお金もうけを考える人。忘れられない失敗をひとつ。四谷がよく口にするセリフ「もしや!!」を、言い誤って「もやし!!!」と言ってしまった!!!
 

■原作のイメージとは随分異なり、天才的なサエを見せるが、でも、最後にはいつもドジるという、コミカルな四谷となった!!



飯田橋
   古谷徹
 

なんというのか、こんな人が本当にこの世にいるのかという性格。純情、真面目、そして熱血に燃える少年、というのが飯田橋のキャラでしょう。ボクとしては、この役で初めて声を作って演じましたので、トーンの高さに気をつけてきました。
 

いつもソンな役どころばかり●あまりにもフツーの学生だが、飯田橋に焦点を当てた話を作りたかったと語るスタッフは、演出のしぎのあきら氏はじめ数多い。飯田橋ファンの人にとって残念な話だ!!



セブン
   龍田直樹
 

少々、イレブンちゃんの尻に敷かれ気味ですが、コンビとしてはなかなかいいですね。羽根のはえた電気釜のようなスタイルもかわいいと思います。「ななこちゃ?ん!」のセリフが大半でしたが、イレブンちゃんと顔を見合わせて同時に声を発しました!!!

イレブン
   頓宮恭子
 

四谷の作ったセブンとコンビのロボットで、コンビニエンスのようなコンビニエンジ!!!セブンちゃんと同時にセリフをしゃべることが多かったので、お互いにマイクの前で顔を合わせていモるようにしてみたり......。「ななこちゃんSOS!」が決まりセリフでした。

●いつも番組の最後に次回の予告をしていたのが、セブンイレブン。それ以外は、いつも「ななこちゃ~ん!」と叫ぶのが多かった、不思議な飛行物体コンビ!!!



ドクター石川
   銀河万丈
 

ひと言でいうと、いじめっ子タイプ。ゴツイ顔とはアンバランスの幼児性を持ったキャラクターですね。特に印象に残っている場面は、第25話「ななこの料理パラダイス」の中で、彼が卵焼きに深くこだわる原因が、母親との会話で解き明かされるシーンですね。



五反田
   滝雅也
 

大金持ちの怪物コレクター、薄短小の小悪党という感じのキャノラですね。なにか顔が僕とそっくりな場面があったりして、ドキッとしたりして......。第16話「オオカミ男だぜい!」で飯田橋に「息子よ」と駆け寄るシーンが好きです。



松戸
   たてかべ和也
 

出番が少なかったわりには、あのセリフ「おれは松戸だ!!」が印象に強く残っています。 もう少し、度々登場したかったですね。アフレコでは、若いキャストの人たちに囲まれて最年長だったもので、ずいぶん大事にされた記憶がありますね。ななこを手に入れることだけを人生の目的としている点など、実に純情一途な男なんですね。演じる時に気をつけたことは、セリフから北海道を感じさせるということ。ですから、セリフの中には、なるべく北海道弁など取り入れてみたり、努力したんですよ。



長万部
   滝口順平
 

ななこを手に入れることだけを人生の目的としている点など、実に純情一途な男なんですね。演じる時に気をつけたことは、セリフから北海道を感じさせるということ。ですから、セリフの中には、なるべく北海道弁など取り入れてみたり、努力したんですよ。



小倉 
  古川登志夫
 

小倉はキザで負けず嫌いな男ですから、演じる時も、キザさがはっきりと感じられるように気を遣いました。特に小倉、おまえはとてもえらくいという替え歌があったのですが、ここまでキザに迫るのはなかなかのもんだと感心しました。


戻る
inserted by FC2 system