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2008年 『ザ・マジックアワー』
佐藤 「最近、三谷さんの目が怖いんです。やけにこうクッと正面から見据えてくるんですね。 以前はどこか伏し目がちで、あんまり目線も合わない感じだったのに、どうしたのかな。何らかの信頼を得られたんでしょうか僕は(笑) ここまで徹底したコメディーで、しかも主役と言うのは初めての経験。正直怖かったですよとても、西田敏行さんとご一緒した時など、つくづく思いました。 受けの芝居が持つ力と言うのは、こんなにも凄いものなのか、と。 こちらが投げたボールの威力が、受け手次第で何十倍にも変化する。そこで生まれる観客の笑いを前にしては、どんな言い訳も聞かないシビアさがありますよね。 30年近く映画に携わってきてなお、こうして縮み上がるほど怖いことがある。そして、それにトライしたいと思える自分がいる。 これは一人の役者として、とても幸せなことだと思いましたね。」
男が惚れる男と聞いてイメージするものは?佐藤 「そもそも、何かに憧れるっていう経験自体がないんですよねえ・・・。 ヒーローものとかも、これは役者さんが演じているんだって、小さい頃から分かっていたしなあ…なんだか、すみません。上手い回答が出来なくて・・・」
あなたが今まで味わった奇跡の瞬間とは佐藤 「これも難しい質問だなあ。 でもやっぱり、映画が一本終わる度に、思うことですよそれは。 僕ら映像の役者って、舞台とは違って、監督のハサミ1つで消えてなくなっちゃうんです。 どんなに熱演していようが、観客の目に触れることなく消えてしまう。 その中で、一人の役柄として仕事を全う出来た、ということ自体がすでに奇跡なんじゃないかなあ。」