ロス・ハンター

見逃すべからず作品。キャメラの魔術が、ほとんど信じがたいほどの美と光輝を作り出している。 ユニークで、しかも偉大な映画だ。



グレゴリー・ペック

すばらしき偉業。永遠に色あせぬ映画叙事詩。その高い品格は、今後数年、数十年にわたって世界中の観客を動員し続けること疑いもない。



サミュエル・ゴードウィン

今までの映画作りの限界を破って、更に新たな高みへ到達した作品。 あふれる威徳で観るものの心の奥深くを衝き、その美しさと壮大さで観る者の感情をゆさぶらずにはおかない。 ジョージ・スチーブンスは、あらゆる意味で、かくもすぐれた作品をスクリーンに持ち込んだことを誇りとすべきだ。



品田雄吉の評論

私個人の感想をいうならばこの映画で最も感心させられたのはジョージ・スティーヴンスの演出のゆたかさと、 ウィリアム・O・メラーとローヤル・グリッグスが共同で当たった撮影の素晴らしさだった。 スティーヴンスの演出はディゾルヴ(画面が次の画面と重なり合って映像の流れが進展していく手法)の使い方が 独特の魅力を持っている。ふかいゆったりしたディゾルヴや、ゆるやかなペースでつぎつぎにつふくディゾルヴが、ちょっとほかに 類のないゆたかな映画の流れを作り出していく。 この手法は陽のあたる場所からスティーヴンスが意識的につかい出したものだが、それは、この偉大な生涯の物語の場合でも 作品の大きさと豊かさを感じさせる大きな要素になっている。 そのゆったりしたゆたかなリズムは、いうなれば、人間の永遠の生命の流れを感じさせるようなリズムだといってもいいのではないだろうか。


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