ユーヤについて、俺が言うのは、進歩もなければ後退もない男だって、今でもみんなに言っちゃあ、大笑いに受けるんだけどね。 とにかく、地球は自分を中心に回っているんだっていう信念を、あれだけ変えない男も珍しいよね―― そんでね、一つ、ユーヤの良いところは、常に、打倒何々って、自分の方から敵を作っちゃうんだよね。 当時からユーヤは、アクションのうまさは抜群だったね。彼の場合は、もう、持って生まれたアクションね。 僕らの時代は、先生なんてのはいないんだから、自分でやらなくちゃいけない。それがまた、ユーヤの場合は、かっこいいのよね。 実力3部ナリ7部この例えのとおりね。歌のまずさはともかくとして―― ようするに、お客さんの前では、かっこいいとこを見せておいてね。幕が閉まった内側では、えれぇ三枚目を演じてるっていう――まっ、彼の人生なんだよね 彼のバイタリティは、自分がどんなに年齢を撮ろうが、必ず、 自分は時代に取り残された人物ではないってことを、しきりに立証しようとしているところにあると思うんだよね。 同情をされなきゃ、されないでいいじゃないかって、本当の意味で突っ張って生きてきたのは、芸能界の中でも、俺とユーヤだけじゃないか、と思ってる。 うん、彼ってのは、滅茶苦茶寂しがりやね。喧嘩の話しだけどさあ。最高に僻みっぽい男だね、ユーヤは。 僕とね、タイガースでね。彼らは翌日、名古屋に公演に行かなくちゃいけないんだけど、朝が早いから、もう寝てもしようがないからってんで、麻雀をやっていたワケ。 そしたら、ユーヤがね。どっから聞きつけてきたんだかは知らないけど、 俺をないがしろにするなってんで、上半身裸で、鎖のチェーンを手に巻いて、土足で入り込んできたわけよ。明け方、4時か5時ごろよ。 ひがみやで、さびしがりやで、絶対に時代に取り残されない、それでいて――どこで覚えたんだか知らないけど―― 不思議にハイブロウなマナーを持った奴だね、ユーヤってのは。彼は、本当に、ストレートな人間だよ。

上条英男




人間って、まだスターになれないみたいなフラストレーションが、いつもあった方がいい。 俺は、ロックしかないみたいな人間だが、世の中にあるものの中では、ロックが一番大きい、すべてを含むものだというプライドがある。 ユーヤさんの発想の鋭さは、ふつうなかなか理解されない、というか、並の人間だと宇宙人と地球人が対話しているようにかみ合わない。なんてことも多々招きます。 ユーヤさんには頭脳の根幹に彼の死後評価されるのではないかと思われるような天才的気質のトラジェディーが含まれている印象もあるのだけど これまた例外的な実行力で、近頃では、形式上みたいな夢をがんがんとリアリティに具体化しているので、僕としては何ともいい気持につきますよ。 ユーヤさんて、日本人みたいじゃないけど、アメリカンでもブリティッシュでもないし、パッパラルディも言うように、ロックの星から来た未来人かしら。 彼と何かをやることは、何やら21世紀への冒険旅行をやってるみたいで興味津々ですよ。今後も現代を揺さぶる男です。

石坂敬一




僕が今まで知っている人の中でこれほど存在感の強い人はいないと思う。人との会話の中でも一番多く話題に上るのは常にこの人だ。

加瀬邦彦




あいつはバカだなあという感嘆を含んだ賞賛とも軽蔑ともつかないニュアンスで評価される裕也に羨望の念を持たされるのは、 われわれの中途半端な生きざまから生じるものだが、まるで火事場のバカ力みたいなバイタリティを持っている この裕也のエネルギーの根源は一体全体何なのだろうか

伊藤勝男




現代音楽、横尾、ジョー、藤山紀信・・・アンテナにひっかかるものをどんどん犯っちまったのは裕也だった. センスのねえことはやめようや 裕也はつぶやいて歩いていた。

長澤潔




正当に遇られはじめたときから、人は怠惰を覚えます。不遇のころには決して漏らそうとしなかった卑屈な微笑を、いつしか浮かべるようになります。 ここに一人の男がいます。いつも悔しげに血の出るほどに唇をかみしめています。 不遇を恨んで十年になります。浪漫的な男の貌です。今や珍しいものになってしまった浪漫的な男の人生を、彼にだけは見事に帳尻を合わせてほしいと願います。 だからいつまでも不遇であってほしいのです。

久世光彦




昔のロックンロールの時代から一貫してずうっと、情熱を燃やす歌手だった裕也は、今でも現役歌手プラス、プロデューサとして活躍し、 日本のロック界の実力を世界に示すことに、大きな貢献をしていると思う。 このうえは、趣味と実益をうまく両立させていってほしい。

平尾昌章




彼こそ歩くロックンロールと言っていい。

ミッキー・カーチス




俺は、あれを人間と思ったことないしな。怪物っていうか、宇宙人だね。

村上ガン




内田裕也氏は、日本のロックのパイロットというにとどまらず、一つの時代を改革するために情熱的に戦ってきた革命家である。 彼自身が生きたカウンターカルチャアであり、日本にインターナショナルの地平を切り開くことに挺身した人として、歴史にその名を遺すであろう。

東由多加




いい意味でも悪い意味でも単純な人間だと、まず言える。 瞬発的な推進力みたいなものを持っている人間はいるけど、その推進力を裕也みたいに持続できるのは相違ない。 だけど、人に絶対、迷惑かけないとか、後のことまで気を配るとか、そういう人ではないから、軋轢波紋をけたたましく残すんだ。 今の若い人は、すぐ年を取っちゃうけど、僕も裕也も青春のつもりで、いつまでも年取れないところに共通性があるわけだよ。

中村とうよう


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