「1956年12月下旬号 新作グラビア:ジャイアンツ」

ジャイアンツ

巨 GIANT 人

ジョージ・スティヴンス作品

故ジェームズ・ディーンの代表作

アメリカ精神――それは古いものの上に新しいものをどんどんと築いてゆくパイオニア精神である。 このジャイアンツの原作者エドナファーバー女史の小説には、いつもこのアメリカ精神が脈々と脈打っている。 エドナ・ファーバーについてはショウ・ボートの原作者が女史だと云えば、読者の皆さんもああそうか、とうなずかれることと思う。 女子の長編小説で映画化されたものは、このほかシマロン、ソウビッグ、サラトガ本線などがある。 原作は十二ヵ年をかけて作り上げられたといわれ1952年9月出版され、ベストセラーとなった。 またリーダース・ダイジェストにも掲載されたので日本の読者にもすでにおなじみである。ストーリーは、1920年ごろから現代まで約30年間に亘るもの。 生え抜きのテキサス人の大牧場主と、東部のヴァージニア生まれの妻が、お互いに愛し合っているがその生き方の食い違いはどうにもならない。 一方子供たちは自分の好きな方向に飛んで行く。 テキサスとテキサス人は変わらないが世界は刻々と変わってゆく、という古いものと新しいものの考えの対立、 生き方の違いを夢と希望をもって暖かく描いている構想雄大の一大叙事詩である。 キャストは牧場主夫人にエリザベス・テイラー、牧場主にロック・ハドスン、牧場主の幼馴染でテキサスの原野に富を求める男にジェームズ・ディーンという豪華なもの。 他にジェーン・ウィザース、チル・ウィルス、マーセデス。マッケンブリッジ、 それに新星女ジェームズ・ディーンの名声高いキャロル・ベーカー、デニス・ホッパー、ポール・フィックス、ロドニイ・テイラーなど。 まことに現代の英雄と謳われるジェームズ・ディーンの死を追悼するにふさわしい風格とスケールを備えた作品である。 監督は「陽の当たる場所」「シェーン」の巨匠ジョージ・スティーブンス。


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