和製マーティンシーン検証
経歴からいこう。
どちらも1940年生まれ。
マーティンは1961年にテレビデビュー。圭は1962年にデビュー。
マーティンが初めて映画に出演し、かつ彼の個性(キチガイ)を印象付けたのが1967年。
圭が「若者たち」に主演し、左翼的個性を大衆にアピールしたのが1967年。
マーティンがデビュー以降、特にその個性(キチガイ)を発揮し主演者として好評を得
主演賞を取った「地獄の逃避行」が1973年。
圭も「若者たち」以降、特に左翼的個性を発揮し名実ともに代表作とした「小林多喜二」が1974年。
マーティンは「地獄の黙示録」以降、つまり1979年からは
それまでのキチガイ個性と長髪を切り捨て、ただの名優として活躍。
90年代以降には人の良い父親役や大統領役などで活躍していた。
圭もTV「白昼の死角」以降、つまり1980年からは
それまでのジメっとした左翼的個性と長髪を捨て
これまた、ただの演技派として活躍。90年代以降には人の良い父親役をモノにし
さらには総理大臣役も演じている。
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他の同類点を探っていこう。
どちらも美声でありナレーターの仕事が多い。
タバコを吸うシーンも多い。特にマーティンはほとんどの作品で吸っている。
そしてマーティンシーンは身長170cmと海外スターの中では低身長である。
これも山本圭と当てはまる。そして2人共芸能一家である。
圭本人は違うがマーティンはリベラル派。左翼に近い立場を表明する人物であり
反核運動にもしょっちゅう参加し、逮捕されている。
どうだろう。
日本で左翼俳優と言えば山本圭。これは間違いないだろうし
アメリカで左翼俳優と言えば「マーティン・シーン」と言うに違いないのである。
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完璧な共通点。
そして長髪役。マーティンはデビュー時から基本短髪。
彼が長髪になったのは
1967年の「ある戦慄」
75年〜76年の「ふたりだけの森・カサンドラ・白い家の少女」
そして最後の長髪は1979年の「イーグルズウイング」である。
この長髪マーティンはめちゃくちゃ格好良いのに
ご存知、地獄の黙示録での撮影で短髪に戻り以降のアクター活動でもそれを通した。
何故マーティンは長髪を捨てたのか!?
その長髪の色気、格好良さは山本圭と二分する魅力があるのに。
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山本圭も初期短髪、長髪、短髪(80年代初頭)長髪と
いう遍歴を辿っているが長髪に戻っている。何故なら似合うからだ。
マーティンも抜群に似合っているのにアッサリと、そのNEWな個性捨ててしまうとは「思い切りがいい」。
この点は山本圭と違っている(笑)
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2人のさらなる共通点。
国ごとにおける代表的な戦争映画(叙事詩?)の主役を演じている事だ。
マーティンは「地獄の黙示録」。圭は「戦争と人間」。
その映画の中でマーティンは長髪主演俳優の座を降り
山本圭も若者たち以降、初めて長髪を切る事となった。そこで短髪に戻ったという共通点もある。
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さらに体が弱いエピソード。ボコボコにやられるのが多い事も共通する。
山本圭はTV「ひとりっこ」の撮影でも途中体をこわし家に帰ったり。
そして「いのちぼうにふろう」と「戦争と人間」「小林多喜二」で撮影の為にボコボコにされる。
「いのちぼうにふろう」では本気で殴られ捲りアザだらけの体を引きずって
ふうふう言いながら帰路についたと本人が語った。
「戦争と人間」と「小林」で拷問場面があったのが原因かわからないが
後の舞台中にぶっ倒れ「命の危機」という事態に陥ったとも本人は語っている。(新幹線大爆破で復帰)
総括情報として舞台パンフでも自らを体の丈夫な方じゃないと語っている。
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マーティン・シーン
地獄の黙示録の地獄の様な現場でストレス値がマックスとなりぶっ倒れ仮死状態。
文字通り「命の危機」。しかし復活する。
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「ひどい撮影だった。十分に満足をもたらしたがね」
「ジャングルでは皆ひどい目にあったが一番は僕だ」
「元に戻るのに半年はかかった」とは彼の談。
これはもう兄弟なんじゃない(で)すか?(圭っぽく)
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